軽自動車の車検を安くする方法とは?準備は何をすればいい?
2018/05/03
軽自動車の最大のメリットは、何と言っても、その経済性ですから、その維持費も極力安くしたいものですよね。
維持費の中でも、特に、「車検」は、2年に1度のビックイベント的な存在です。
ここでは、この軽自動車の車検のコストを抑える方法を御紹介しましょう。
車検は、まとまったお金を払う必要があるものなので、ここで、しっかりと節約したいところですね。
軽自動車の車検を安くする考え方とは?
まずは軽自動車を維持するための費用として、ざっと見てみると、主なものは、次のようになりますね。
・ガソリン代
・高速料金
・車検(重量税、自賠責、車検整備費用、車検代行費用)
・自動車税
・任意保険
・消耗品の交換等のメンテナンス費用
・減価償却費(ここでは、購入価格÷使用年数という意味)
これらの中で、走行距離と全く関係ないもの、つまり、「固定費」としてかかるものは、車検・任意保険・減価償却費の3つになります。
この中でも、軽自動車の「車検」は、新車から乗り始めると初めての車検は3年後、それ以降は、2年毎に行われるビックイベンドですね。
軽自動車の「車検」なら、概ね総額で、6万円~8万円程度と言われています。
ちなみに、私はほぼ6万円程度でやってもらっていますね。
もちろん、古い車になればなるほど、修理や交換部品も増えてくるので、これに部品代と工賃がプラスされていきますね。
この車検費用の中で、重量税と自賠責は「法定費用」(国から徴収されるお金)なので、安くすることができません。
軽自動車の場合の法定費用は、重量税が2年で7,500円で、自賠責は24ヶ月で26,370円となりますので、合計33,870円となります。
車検というと、「また、お金がかかるなぁ!」というため息が出ますが、実は、その約半分は、法定費用の税金と保険なんですね。
それ以外は、点検・整備費用ですが、それが2~5万円程度ということになりますので、この点検・整備費用をできるだけ安くすることがポイントになりますね。
想像していたよりも、意外に自分でセーブできる金額規模感的には大きくないと感じちゃいますよね。
とはいえ、2万円と5万円とでは、3万円もの差があるわけですから、こうゆうところを、しっかりと節約して行きたいところです。
軽自動車の車検は結局どこが安い?
軽自動車の車検はどこに依頼するのが安いのでしょうか。
この問題を考える時に、まず、車検を行う方法について予備知識を入れておきましょう。
これを理解しておくと、車検を依頼するときの理解が深まりますよ。
軽自動車の車検を行う方法は一つじゃない?
さて、実際に、軽自動車の車検を行う方法は、実は、ただ一つというわけではないんですね。
実は、大きく分けて、3つの方法があるんです。
①「軽自動車検査協会」に自分で車を持ち込む方法
「ユーザー車検」といって、自分で整備して車検を通すときには、自分で点検・整備してから、車を国土交通省管轄の「車検場」である軽自動車検査協会に持っていきます。
そこで、検査(いわゆる車検)を行い、「自動車検査証」を発行してもらうことになります。
ちょっと、面倒ですが、これが一番安い方法です。
ただ、本格的な整備は自宅ではできませんから、新車の最初の車検の時以外はちょっと難しいかもしれませんね。
私も自動二輪車では挑戦したことがありますが、一通りの整備ができる、あるいは知識を持っていることが前提となります。
何と言っても、検査官の質問に答えられないといけませんからね。
「ブレーキフルードは交換してありますか?」って言われて、その意味もわからなければ、答えに窮してしまい、結局「整備してないんじゃないですか?」となってしまいますよね。
まあ、自分で受けてみると、「な~んだ、簡単じゃん」というのが印象としては残っています。
私の友人では、ボロボロの車をユーザー車検で通していた奴もいましたので、できないことはないでしょう。
学生さんのように時間が一杯あって、車に興味があれば、やってみても良いと思いますが、普通の社会人は、そんな時間もないですし、まあ、やめておいたほうが無難でしょうね^^
②「認定工場」に点検と整備を依頼する方法
運輸支局から自動車整備事業の認証を受けた「認定工場」で、「点検と整備」を行なってもらう方法です。
この場合、点検・整備までは自分の工場で出来るのですが、肝心の検査は、自分の工場で出来ないため、「車検場」に車を持ち込んで、検査(車検)を受ける必要があります。
この点は、ユーザー車検と同じですね。
基本的にディーラーもこの方法ですし、一般的な町工場やガソリンスタンドも、この方法ですので、最も普及している方法と言えそうですね。
ただ、車検場の検査にはそれなりに時間がかかってしまうので、少なくとも点検・整備で1日+車検で1日の合計2日は最低限必要となります。
ですから、この手の業者は車を一旦預かってから、後日返却する形となりますね。
この場合は、何度か工場に行かなければならないので、自宅近くが便利ですよね。
まあ、持ってきてもらう手もありますが、手数料はかかります。
③「指定工場」に整備と車検を依頼する方法
「指定工場」とは、民間工場でありながら、「車検場」と同等の検査を行なうことができて、「保安基準適合証」を発行できる整備工場のことです。
ここでは、自社で点検・整備をして、そのまま、すぐに検査まで一連の流れでできるので、スピーディーに車検が受けられます。
いわゆる「スピード車検」と言われるのはこのタイプのことですね。
車検専門業者は、大体この方式です。
この場合、とにかく短時間で終えるのが最大の特徴です。
我々にとっても便利ですし、工場側にとっても短時間=コストがかからないということですから、双方にメリットの有る方法ですよね。
ただ、工場側は検査設備を揃えたりする初期投資が必要になるでしょうね。
さて、以上3つの方法があることがわかりましたが、私のおすすめは、最後にご紹介した民間の「指定工場」ですね。
その場で、すぐに車検完了できるのはメリットは、コストと時間の両方のロスを最小化できると思うからです。
ただ、近くに指定工場が無い場合には、「認定工場」の方法になりますね。
どちらがいいということは一概に言えず、好みの問題やその店との相性の問題もありますので、自分の目で確かめて、納得できるところに出すのが一番ですね。
軽自動車の車検をどこに依頼する?
車検は、「ディーラー」でもやってもらえますね。
何と言ってもディーラーの車検は、安心感が違います。
つまり、ディーラーは車検を通すことは勿論のこと、それ以外にも壊れそうな部品などあれば、交換をしたりしてくれますので、とっても安心なんですね。
当然ながら、それだけに高くつくわけです。安心料ですね。
ここでは、維持費を極力安くすることを考えているので、まずは、一旦ディーラーは対象から外しておきましょう。
ただ、安心がなによりも大切であれば、ディーラー車検も一理ありますので、否定しているわけではありませんよ。
ただ、コスト的にはあまり魅力的ではないというだけのことです。
私の場合は、千葉県に住んでいますが、地元の「オートウェーブ」というカー用品店の車検サービスを利用しています。
ここは、軽自動車の通常料金が総額で55,000円となっていて、あとは車の状態によって、交換したり修理したりする必要があれば追加されます。
ただ、追加する場合でも、リーズナブルな料金でやってくれるので、安心しています。
「えっ? どうしてリーズナブルかどうか分かるかって?」
それは、普段からガソリンスタンドで電球を替えたらいくらしたとか、自動車用品店でオイル交換したら工賃がいくらだったとか、タイヤ交換した時の工賃はいくらだったとか、そんな小さな経験値を持っているからです。
多分、皆さんも多少は持っているはずですよね。
なんでもいいので一つ基準になる数値があれば、それと比べると、誰だって検討は付きますよ。
例えば、スタンドでヘッドランプを交換したら、1,000円かかったけど、この整備工場では600円だとしたら、それは少なくともスタンドよりは、安いってことが、わかりますよね。
カー用品店の受付には、工賃について大きく貼ってあるところもありますから、そうゆうときもちょっとチェックですね。
オイル交換の手数料ってこれぐらいなんだ、とか自分なりの尺度を持つと、コスト感覚がつかめるようになると思いますよ。
また、所要時間は90分程度なので、予め予約した日時に車を持っていって、点検・整備・検査してもらっている間は、待合室でテレビでも見ながら待っていればいいのです。
もし、追加で整備しておいたほうがいいところなどあれば、事前に内容と金額の確認しに来ますので、やる・やらないを自分で判断して、伝えるだけですね。
何と言っても、スピーディーに車検が終えられるのはメリットが多いですね。
代車の心配も不要ですしね。
あなたの町の近くでも、こんなリーズナブルな「車検専門店」を探すのが一番いいと思います。
車検時間が短いのであれば、多少自宅から遠くてもOKですよね。
2年に一度しか行かないんですから。
もし、手頃な「指定工場」がない場合いは、普通の「認定工場」に出すことになりますが、車を預けたり、取りに行ったりとするので、その場合は、自宅近くのほうが便利ですね。
スピード車検ならここが有名!
自宅近くに目ぼしい民間の指定工場がないようであれば、全国展開している「ホリデー車検」はいかがでしょうか。
自宅近くのホリデー車検を検索できますので、ここで、まずは、見積もりをとっても見るのもいいですね。
近所で車検を受けるならここで検索!
スピード車検ではないけれど、自宅近くのガソリンスタンドや整備工場を紹介してくれて、更に「割引きクーポン券」を発行してくれる「EPARK車検見積もり」を活用するのも悪くないですね。
また、ご自宅で引取と納車サービスをしてくれる「Goo車検」もあります。
料金は、若干高目ですが、自宅で待ってればいいだけ、というのは楽ですよね。
全部おまかせしたいって方向けです。
楽天の「楽天車検」では、自宅近くの「認定工場」やスピード車検対応の「指定工場」を検索することができます。
検索条件を細かく設定できるので、意外に希望にあうところがあるかもしれません。
こちらでは楽天スーパーポイントがたまるのも、また嬉しいポイントですね。
軽自動車の車検の準備は何をしておくといい?
軽自動車の車検が近づいてきたら、自分でまずは簡単なチェックをして、メンテできるところは事前にやってしまったほうが安上がりになる場合が多いですね。
自分の車を簡単に確認するポイントとは?
まず、簡単に確認できるポイントは以下の3点で十分でしょう。
①タイヤのヘリ具合をチェックする!
タイヤの溝が一箇所でも1.6mm以下になると、車検は通りませんよ。
実はこれは、誰でも簡単に見分けが付きます。
タイヤには、スリップサインというものがありますので、そのサインが出てきたら、もう交換時期なのです。
これは法律ですから、必ず交換しなければなりませんので、気をつけましょう。
事前に気づいていれば、早目に安いタイヤに履き替えることも可能ですよね。
②バッテリーをチェックする!
バッテリーのチェックする方法も簡単です。
わかりやすいバッテリーが弱ってきたときの兆候は、以下のようなものです。
1)通常の運転時に、セルを以前より沢山回さなければ、エンジンがかからなくなったり、セルの勢いが弱々しくなった気がする。
2)アイドルストップ機能付きの車なら、アイドルストップしなくなった。
3)ライト付けっぱなしで車を停止したときに、少し暗くなる気がする。
4)インジケータ付きのバッテリーなら、そのインジケータの色が赤くなっている。
以上のような状況になったら、バッテリーが弱っている証拠ですから、安いバッテリーに変えた方がいいでしょう。
バッテリーは所詮消耗品ですから、必ずしも高ければいいってもんでも無いような気がします。
私は、以前にベンツに乗っていたことがありますが、純正バッテリーが3万円程度したので、あまりの高さに驚いて、ネットで探してみると、半額くらいで購入できました。
若干の不安を抱えながらも、使ってみましたが、全く問題無かった経験があります。
韓国製など海外製品のバッテリーなら、軽自動車のアイドルストップ車用のものでも5,000円ぐらいからありますから、それを自分で載せかるのが一番安上がりですね。
バッテリーは、特に法律で決まっているわけではないので、あとで交換することでもいいですが、車検のタイミングで交換すると、いつ交換したのかを忘れにくくなります。
意外に「前交換したのって、いつだっけ?」となりがちですから。
また、最近の車は、ナビやコンピュータを積んでいるので、メモリバックアップをとったほうが、後が楽です。
③エンジンオイルとエンジンオイルフィルターを交換する!
もし、前回のオイル交換から1万キロ以上走っているようなら、事前に交換しておくのもいいでしょう。
ただ、私の場合だと、車検時には、無料でエンジンオイル交換は通常やってくれますので、あえてその前には、自分ではやらないようにしています。
事前に、車検業者にオイル効果でいくら位かかるのかを確認すれば、事前にやったほうが得なのか、車検時でいいのかの判断ができますね。
この場合、オイルの値段と工賃の合計で比較するのがポイントです。
なお、よほどエンジンをガンガン回すような運転でなければ、3,000㎞や5,000㎞で交換することは無いでしょう。
あれはオイル屋さんの策略だと信じている私です。
まあ、私は、ゆったり走っているので、10,000㎞で十分と思っています。
なお、以上のメンテナンス方法については、以下も参考にしてみてください。
「軽自動車の維持費を安くするコツ! メンテナンスは自分で?」
まとめ
●車検は、まとまった金額を支払う必要があるビックイベントなので、バッチリ節約したいところ。
●車検は、スピード車検が安くて便利。地元のスピード車検がなければ、全国展開している車検専門店がおすすめ。
あるいは、自宅の近所の車検できるガソリンスタンド等に頼むときはクーポンをゲットすると格安になる。
選択肢は結構沢山あるので、じっくり調べて比べて、自分で納得できるところに出したい。
●車検の前には、自分で簡単なチェックをして、事前にメンテしておくと割安になることが多い。