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北海道の七夕の「ろうそくもらい」はハロウィンそっくり!?

      2018/05/02

米国のハロウィンといえば、子どもたちが「トリックオアトリート!」と言って近所の家を練り歩くのが有名ですが、日本にもそっくりの行事があります。

それは、「北のハロウィン」とも言われていますが、北海道の函館や札幌で七夕の時の行われる「ろうそくもらい」という行事です。

 

ここでは、この二つのとっても似ている行事についてご紹介しましょう。

この二つに共通点はあるのでしょうか? ちょっと不思議ですね。

 

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ハロウィンの「トリックオアトリート」の意味とは?

ハロウィンは、キリスト教以前の古代ケルト人の宗教行事が発祥なんですね。

ケルト暦で、1年の終わりとされる10月31日の夜は、ケルト民族の祖先の魂がこの世に復活するとされ、同時に、1年で最も魔の力が強まる夜とも位置付けられるようです。

日本でいうとまるでお盆のような感じですね。

 

現地ケルト人やケルト人の御霊にわるさをする悪霊を追い払うための、魔除けのイベントであったものが、キリスト教に取り入れられて、ハロウィンとして普及したようです。

ハロウィンの代表的なものといえば、かぼちゃのランタン(ジャック・オ・ランタン)と魔物に仮装する人たちですね。

 

子どもたちは、魔物に仮装して、「トリックオアトリート」といって、隣近所を練り歩きます。

これは、「巡礼者に供え物を献上することで、その者は、死後、天国へ迎え入れられる」とされる宗教的思想が背景にあります

 

 

やっぱり、子供っていうのは、世界中どこでも可愛いものですね。

 

さて、本題のトリックオアトリートですが、英語では、Trick or treatと書き、「お菓子をくれなきゃイタズラするぞ」という意味です。

結構大胆ですよね。

 

子供が、大人に向かってお菓子をくれ!と命令しているわけですね。

Please もなしです。

 

正確には、Treat or trick(おかしをくれ、じゃないといたずらするぞ)というのが正しい語順のような気がしますが、言い易さの点から、Trick or treatになったようです。

 

さて、こんなあつかましいことを言えるのは、宗教的は背景があって、且つ、子供だからかな?と思っていました。

 

ところが、私は函館出身なのですが、なにか似たような行事が函館にもあったような・・・?

 

北海道の「ろうそくもらい」とはどんな行事?

北海道の函館や札幌等の一部の地域では、「ろうそくもらい」という行事があります。

七夕の夜に、近所の家を回ってろうそくやお菓子をもらうんですね。

今では、「北のハロウィン」とも呼ばれているそうです。

 

随分昔ですが、私自身もやったことがあります。

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その頃は、「ろうそくもらい」という呼び名すらありませんでした。

 

大きな空き缶の側面にいくつか穴を開けて、針金で吊って、中にロウソクを立てて、ランタンを作りそれをもって近所の家々を回って、歌を歌って、ろうそくをもらうんです。

 

「竹に短冊七夕祭り おーいやいやよ ローソク一本頂戴なー」ってみんなで歌うんですね。

 

 

おーいやいやよ、は子供ながらに意味不明でしたが、最近では、

「竹に短冊七夕祭り 大いに祝おう ローソク一本頂戴なー」に統一しているようですね。

 

子供ながらに、こんなに沢山ロウソク集めてどうするの?と思ったものの、ビニール袋一杯になったロウソクを戦利品として親に渡すときの誇らしい気持ちが忘れられません。

当時はお菓子をくれる人は稀でふつうはロウソクだけでした。

 

今ではロウソクが少数派でお菓子が主流の様子ですね。

また、子どもたち浴衣を着たりしてお洒落してかわいいですね。

昔の汚い子どもたちとは大違いです。

 

やっぱり、この数十年で日本は豊かになったんだなあと、こんなところで感じるわけです。

 

函館の歌は、ちょっと遠慮がちな歌詞ですが、札幌等ではもっと直接的になります。

「ローソク出ーせー出ーせーよー 出ーさーないとー かっちゃくぞー おーまーけーにー食い付くぞー」

 

 

これってほとんど、トリックオアトリートですよね。

 

ハロウィンと「ろうそくもらい」の関係は?

ということで、ハロウィンは子どもたちが仮装して近所の家々からお菓子をもらうし、ろうそくもらいも、近所の家々から、現在ではろうそくよりも、お菓子をもらうもので、この両者はとっても似ていますね。

 

けれども、やっぱり、背景は全く異なっているんですね。

ハロウィンは宗教的な意味合いが強く、悪霊を追い払う意味がある一方で、ろうそくもらいは、七夕のお祭りの一部であり、子どもたちの遊びであり、宗教的な意味合いは全くありません。

 

偶然にも似たような掛け声と似たようなお菓子をもらうという行事だったんですね。

世界の行事って、似たようなものがあっても、その背景まで遡ってみると全く異なることが多いようですね。

 

一度、七夕の北海道で地元の子どもたちに混じって一緒に、お子さんをやらせてみてもいいかも。

ちなみに、函館の七夕は7月7日ですが、他の北海道の地域は8月7日が七夕となっていますので、要注意です。

 

まとめ

●ハロウィンのトリックオアトリートとは、「お菓子をくれなきゃイタズラするぞ」という意味で、近所の家々を回ってお菓子を貰います。

●北海道の「ろうそくもらい」という行事でも、近所の家々を回ってお菓子をもらいます。

●ハロウィンは宗教的な悪霊払い的な意味合いがある一方、「ろうそくもらい」は青森ねぶたに端を発するお祭りの行事で、似て非なるもの。

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