函館のクリスマスのおすすめ!教会の厳かな礼拝に参加してみる?
2018/05/03
函館のクリスマスといえば、今や、「はこだてクリスマスファンタジー」が有名なイベントになっていますね。
確かに巨大なツリーに艶やかなイルミネーションや花火は素敵です。
でも、本来のクリスマスは、イエス・キリストがこの世に生まれたことをお祝いする日ですから、教会の礼拝に参加して、厳かな雰囲気の中で過ごすのが正しいのかもしれません。
たまには、函館のクリスマスを元町の素敵な教会で過ごしてみるのはいかがですか。
今回は、クリスマスに礼拝できる函館のおすすめの教会をご紹介します。
「ハリストス正教会」の礼拝とは?
函館の異国情緒漂うエキゾチックな町並みを形作る洋風建築物のシンボル的な存在が、このハリストス正教会ですね。
函館の観光ポスターなどでも露出度は一番でしょう。
屋根の上のクーポル(タマネギ型の小ドーム)が特徴の、ロシア風ビザンチン様式の教会です。
重厚な外観の雰囲気は、やっぱり一番かなあ、と思います。
白壁と緑屋根の素敵な外観に加えて、美しい音色を奏でる鐘があることも有名で、市民には「ガンガン寺」の愛称で親しまれています。
鐘の音は「日本の音風景100選」に認定されているんですよ。
この鐘の音は、毎週土曜日午後5時の徹夜祷、日曜日午前の聖体礼儀など、1回あたり3~5分間にわたって函館山の麓一帯に響きます。
函館ハリストス正教会では、クリスマスイブに「市民クリスマス会」を開きますので、礼拝に一般市民や観光客も参加することができます。
この教会の特徴的な鐘の音が鳴り響く中、聖祭は始まります。
司祭の祈りの言葉と、混声聖歌隊による無伴奏の聖歌が、神聖な空間を作り出していきます。
聖堂内に焚き込められたお香、シャンデリアと赤・白のろうそくによる照明も荘厳な雰囲気です
毎年、100名程度が参加して、聖堂では、ろうそくの炎が荘厳な雰囲気を醸し出す中、同正教会聖歌隊等の聖歌や司祭が祈とう文や喜びの言葉をおくり、約1時間程度で終了します。
例年の一般市民や観光客も参加できる礼拝は以下の通りです。
・12/24 18時~19時 市民クリスマス会
「カトリック元町教会」の礼拝とは?
こちらは、大鐘楼の風見鶏が目印のローマカトリックの教会ですね。
高くそびえるとがった屋根の大鐘楼が特徴的です。
徳川幕府が発布していたキリシタン禁教令が廃止されるのに先駆け、キリスト教宣教再開の象徴として、横浜と長崎に建立するカトリック教会と並び、国内では最も古い歴史を持ちます。
現在の建物は函館の大火のあと、大正13年に再建されたものです。
ハリストス正教会がビザンチン様式なのに対して、こちらはゴシック様式の教会です。
似ているようにも見えますが、微妙な違いがわかりますか。
聖堂内の中央祭壇や副祭壇、両壁にある14景の十字架の道行きは、火事の見舞いとして、ローマ法王ベネディクト15世から贈られた由緒あるものです。
また、聖堂裏には、高さ1.5mの聖母マリア像をまつる「ルルドの洞窟」があり、毎年5、10月に信者が祈りをささげています。
カトリック元町教会では、土曜日と日曜日の午前中はミサが行われていますが、この礼拝の時間を除いた日時であれば入館料無料で見学することができます。
内部は、アーチ状になったブルーの天井に金色の星が散りばめられ、華やいだ中にも厳かな雰囲気を味わえます。
そこに座っているだけで信者でなくても身も心も清められる様な気持ちになれますよ。
年間を通して外観のライトアップは22時まで実施しています。
夜間は内部に入ることはできませんが、外観は無料で自由見学できます。
昼間とは異なる雰囲気、幻想的なライトアップは異国情緒満載で素敵です。
クリスマスシーズンには、聖堂正面の扉には、リース型の美しいイルミネーションがあり、ブルーのライトアップとともに、幻想的なムードを醸し出します。
一般市民も観光客もミサに参加することが出来ます。
オルガンに合わせて参列者が歌う聖歌が、聖堂に美しく響きます。
例年の一般市民や観光客も参加できる礼拝は以下の通りです。
・12/24 19時~20時 ミサ
・12/25 10時半~11時半 ミサ
「函館聖ヨハネ教会」の礼拝とは?
上から見ると十字架の形になっている屋根が印象的な、英国聖公会の教会です。
聖ヨハネ教会は、創設以来140年以上の歴史を持ち、北海道の聖公会では最も古い歴史を持つ教会です。
現在の聖堂は1979年に完成、聖公会ではめずらしいドーム型の天蓋をもっているのが特徴です。
中世紀のヨーロッパの教会の工法を用いた近代的なデザインとなっています。
日曜礼拝のほか、コンサートも行われています。
夜間のライトアップも素敵で、近くで見ても、函館山山頂から見ても趣があります。
クリスマスの時期には、ライトアップとともに、入口に飾られているキリスト生誕の飾りを見ることもできます。
外階段に置かれたろうそくの灯りに導かれ、聖堂へ入ると、パイプオルガンの温かみのある音が流れる中、参加者自らの手で赤いろうそくに火をともします。
ミサは、信徒による「日課」と呼ばれる聖書の朗読と、全員で歌う聖歌で進行します。
ろうそくの柔らかな光のもと、会場の全員でつくり出す温かい雰囲気が心地いい時間です。
例年の一般市民や観光客も参加できる礼拝は以下の通りです。
・12/23・24 13時~17時半 St.John's Bar (ホットワイン等)
・12/24 18時半~ キャンドルサービス、 23時~ 深夜礼拝
・12/25 10時半~ 降誕日礼拝
以上、3つの函館を代表する教会はとても近くに位置しています。
まとめ
●函館のクリスマスでは、素敵な教会の礼拝に参加してみるのもおすすめ。
●荘厳な雰囲気の中で、キリスト教徒でなくても、身も心も清められる。
●華やかなクリスマスもいいけど、荘厳なクリスマスも魅力が一杯。