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腹膜透析中の腹膜炎は突然やってくる!実体験からの報告!

   

私は腎不全のため、腹膜透析をしていますが、先日、腹膜炎になってしまいました。

これでもう3回目になりますので、自分の体験を少しまとめておこうと思います。
現在、腹膜透析中の方やこれから予定のある方に、少しでも参考になれば幸いです。

腹膜炎と言っても、人によっていろんな症状や治療パターンがあると思いますが、ここでは、私の実体験にもとづいて書いています。
従って、一般的な内容とはなっていないことをご了承願います。

 

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腹膜炎は突然やってくる!

今まで3回の腹膜炎を経験してしまいましたが、いずれの場合も予測は不可能でした。

いつも、それは突然やってきます。
「少し、お腹が痛いな~」ぐらいの感じで始まって、約1時間以内には猛烈な痛みに襲われます。

今回の場合、私は会社に出勤中でした。

14時頃にお腹の軽い痛みを感じたので、正露丸を飲んだのですが、その後も痛みはどんどん酷くなり、途中からこれは「腹膜炎かもしれない」と思いました。そう思うぐらい、急に痛みが強くなってきたのです。

そこで、14時半に早退をして、車を運転して帰ることにしました。
自動車を運転することすら辛かったものの、なんとか踏ん張って自宅までたどり着くことができました。
その時にはもう歩くのがやっとという感じです。

家についてすぐにCAPDの廃液作業をしました。廃液は少し濁っている程度で、白濁とまではいっていませんでした。
しかし、体調はものすごく悪く、お腹の痛みは耐え難いほどになっています。
もはや、なにもできない状況です。

お腹は痛みでこわばり、呼吸は浅くなり、深く息を吸うことができません。
この時点で、自分としては、腹膜炎であることを確認しました。

 

腹膜炎だと思ったら何をすればいい?

腹膜炎だと思ったら、ずばり「救急車を呼ぶ!」しかないです。
救急車を呼ぶことを躊躇する必要が全くないくらい、強烈な痛みなんです。

 

その時、私は、声を出すことすら苦しい状況の中で、自宅にいた息子を呼びました。
息子は私の状況を見て、すぐに「救急車、呼ぼうか?」と聞いてきたので、うなずいて返事をしました。
まさに私は救急車を呼んでほしいと言いたかったので、彼がすぐにわかってくれたのは助かりました。

すぐに救急車はやってきました。
救急車が自宅前に止まったので、なんとか歩いて階段を降りて1階に行くことができました。
救急車の中には自分で歩いて入ることができましたが、横になろうとしても、お腹が痛くてなかなか横になれません。

息子と娘が二人で付き添いで一緒の救急車に乗りました。16時頃だと思います。
そのまま、病院へ直行のはずが、なかなか行きつけの病院の確認が取れずに出発しません。
痛みで悶絶している状況で、出発も何もしない時間はとても辛い時間です。
もはや、このとき、痛みで頭はもうろうとしています。

救急隊の人がいろんな質問をしますが、答えるのもやっとです。
息子と娘が答えています。救急隊から聞かれるのは、病院の名前、診療科、担当医の名前、診察券です。
特に、病院の診察券は必須です。

救急隊は、まず病院に電話をして、診察券のIDから本人を特定してもらい、救急受け入れの可否を確認してからでないと出発しません。
「頼むから、早くしてくれよ~」というのは、私の心の声です。

病院の確認が取れたところで、やっと救急車が走り出します。
しばらくすると、また、止まってしまいます。渋滞に巻き込まれているようです。仕方ないとは思いながら、歯を食いしばって痛みに耐えます。

病院にやっと着いてからも、娘の体温が37度あったせいか、コロナ患者として扱われるようで、なかなか中に入れません。
やっと入ると、今度はコロナ対応処置室に入ったようです。看護師は完全防護服を着ています。

先生は病室に入ってこないで、外で指示しているようでした。コロナの検査、血液検査、CT検査、レントゲン検査が次々に行われます。
物凄い痛みの中で検査をするのは辛いですね。
レントゲンのために立ち上がることもできませんでした。CT検査の台に乗り移るのはもう苦行です。

途中から妻も駆けつけてくれました。

そして、痛み止めの点滴を打ってもらったのは18時でした。
痛み止めを打ってもらうと、急激に痛みは軽減されて、普通に話せるところまで回復しました。そして、21時前に家族は帰っていきました。
私は病室に移動となり、そのまま入院です。

先生の話では「自宅の廃液の中の白血球の数を調べたところ、通常は100以下のところ、200とのことで多少多めだけど、通常腹膜炎だと数千になるので、ちょっと少ない。しかし、腹膜炎として対応します。」とのことでした。

 

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腹膜炎の治療は何するの?

病室に入ってから、お腹に透析液を入れるために廃液をすると、今度は真っ白に白濁して液になっていました。
これはどう見ても腹膜炎です。

 

その日、病室にベッドのまま運ばれて、頭も朦朧(もうろう)としていたように思います。
看護師さんの優しさが身にしみます。「白衣の天使って、このことを言うんだな~」と一人納得です。

翌日の治療からは、抗生剤で細菌をやっつける治療です。
痛み止めも併用しての治療です。痛みは2日ほどでほぼ無くなりました。

その後は、体は元気なので、暇を持て余す日々が続きます。
廃液もきれいなりました。

 

検査の結果では、菌は3種類見つかったとのことで、複数の菌が見つかった場合には3週間治療するのが原則とのことです。
1種類の菌の場合は、2週間とのこと。
私の場合は、これで3回目ということもあり、徹底的に叩く必要もあったようで、3週間の入院となりました。

抗生剤は、基本的に1日おきに投与されました。
もはやCRPの値も低くなっているものの、先生曰く「地固めの治療」ということで、点滴は続きます。

腹膜炎の治療は、基本的に廃液から検出された菌に適した抗生剤を投与することのようです。
3週間、きっちり入院してやっと退院できました。

腹膜炎の原因がはっきりすれば、今後の対策の方法も考えられるのですが、
結局、明確な原因は不明ということで、どこから感染したのかはわからずじまいでした。

 

まとめ

●腹膜炎は突然やってくる。今まで経験したことのないような強烈な痛みなので、すぐわかる。

●腹膜炎だと思ったら、迷わずすぐに救急車を呼ぶ。救急車には腹膜透析のかかりつけ病院を教える。直前の廃液は持っていくこと。

●腹膜炎の治療は、抗生剤の付与。入院は2~3週間。

 

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