時代祭の有料観覧席は本当に必要?メリットとデメリットは?
2017/10/05
「時代祭」は京都の三大祭りの一つとして有名ですね。
毎年10月22日に、京都の長い歴史絵巻を、詳細な時代考証に基づく本物の衣装や祭具を身にまとった歴史上の人物が行列を行います。
このお祭りを見れば、京都の歴史と文化をイメージで理解することができるので、お子さんにも良い勉強になりますね。
ここでは、時代祭の行列を見学するにあたって、有料観覧席は本当に必要なのか?について検討します。
また、有料観覧席のメリットとデメリットをお伝えしますね。
さて、あなたは有料派?無料派?
時代祭の有料観覧席とは?
時代祭は、平安神宮の創建と平安遷都1,100周年を祝って1895年(明治28年)に始まったものですね。
千年以上の京都の歴史絵巻を、歴史上の有名な人物や庶民の生活を壮大な行列として見ることが出来るのでとっても素敵です。
観客も、例年約8万人が集まり、華やかに盛り上がります。
行列は、、明治維新時代から平安時代・延暦時代の順に、新しい時代から古い時代へ遡っていくようになっています。
行列の参加者は、約2,000人となり、行列の長さは約2㎞にもなるんですね。
コースは、京都御所から平安神宮に至る約4.5mの道のりになっています。
12時に京都御所を出発して、14時30分に平安神宮に到着するという、約2時間30分の絵巻物です。
行列では、例えば、西郷隆盛・坂本龍馬・高杉晋作が歩き、織田信長・豊臣秀吉や楠木正成が馬に乗り、紫式部・清少納言・小野小町が優雅に輿に乗って行くような感じです。
各々の時代考証を綿密に行っているので、本物に限りなく近くなっているのが特徴ですね。
さて、そんな大行列の有料観覧席の設置場所と料金は、以下のようになっています。
【一般席】
観覧席場所 時代列通過時間 料金(1席)
京都御苑 12:00 2,050円
御池通 13:00頃 2,050円
平安神宮道 14:20頃 2,050円
【時代祭まなび席】
観覧席場所 時代列通過時間 料金(1席)
御池通 13:00頃 5,000円
有料観覧席のチケット発売は、8月末からネットでも販売しています。
有料観覧席のメリットは?
行列は、京都御所の堺町御門から、烏丸通りを南進して、三条通を東へ行き、最後は神宮道を北へ行って平安神宮へ行くルートです。
ぐるっと、左回りをしながら、遠回りをして歩く感じになりますね。全長約4.5㎞です。
行列が各ポイントを通過する大体の目安の時間は以下の通りです。
場所 通過時間の目安
京都御所 建礼門前 出発 12時
京都御所 堺町御門 12時15分
烏丸丸太町の交差点 12時30分
烏丸御池の交差点 12時50分
河原町御池の交差点 13時20分
河原町三条の交差点 13時30分
三条大橋 13時40分
三条神宮道の交差点 14時10分
平安神宮 到着 14時30分
さて、有料観覧席のメリットですが、これは明確ですよね。
席が確保されているので、場所取りする必要もなく、前の方で座ってみることが出来ることですね。
各々の観覧席で、若干の特徴が異なります。
京都御苑(有料観覧席)
京都御所内にある場所で、道の両側に有料席があります。
有料席は6~8列程度ですので、後ろの席では、前の人で行列が見にくいこともありますね。
しかし、写真の撮影にはここが最もいい場所で、建物や周囲の木々をバックにしていい雰囲気の行列の様子をカメラに収めることができるでしょう。
行列の始めの方なので、行列の参加者も元気です。
これって、結構大事なんですね。後半では服装も乱れ始めて疲れてきてしまいますからね。
御池通(有料観覧席)
鳥丸御池交差点から京都市役所付近までの道の両側の席ですね。
席は約4列程度で、京都御苑の席よりもスペースが広いため、後ろの席でも見えやすいと言えますね。
ただ、写真を撮るには、周辺は道路だけですので、ちょっと寂しい感じですね。
有料観覧席の後ろは歩道になっているため、混雑していますので、すこし早めに席に着いておくのがいいでしょう。
平安神宮(有料観覧席)
コース終盤の応天門から大鳥居までの間の道の両側の席です。
こちらも席は約4列程度で、スペースが少し狭くなっているため、ちょっと窮屈な感じですね。
大鳥居と平安神宮、周辺の木々と紅白幕があるため、写真を撮るには、結構見栄えがいいですね。
行列の最終地点ということもあり、参加されている方には、疲れた表情が見えますが、最後の踏ん張りどころですね。
応援したくなります。
有料観覧席のデメリットは?
お金を払って有料観覧席を確保するわけですから、デメリットはないだろう?って思いますよね。
ただ、ちょっと気になることはあるんですよね。
10月とは言え京都の秋はまだ陽射しも結構あります。
その中で、屋根も何も遮るものがない外での見学ですから、日焼するほどの暑さになることもあります。
また、その逆に、もし雨天となって翌日順延となったとしても払い戻しはしてもらえないというリスクもあります。
天気が良い時には、暑さの中、京都のど真ん中で2時間程度、炎天下の下にいるのはそれなりに体力が必要です。
ある程度覚悟と日焼け止めの準備が必須ですね。
じっくりと全部を隅々まで見たいというのであれば、有料観覧席は正解ですが、ちら見程度でいいのであれば、立ち見にはなりますが、コースのどこでも見れますから、わざわざ有料席までは必要ないかもしれませんね。
さて、あなたは有料は?無料は?
時代祭の日程と行列ルートの詳細についてはこちらを参考にどうぞ。
まとめ
●時代祭の有料観覧席は、一般席(2,050円)3ヶ所と、時代祭まなび席(5,000円)の1ヶ所があります。
●有料観覧席では、間近でじっくりと見ることができるのが最大のメリットです。
●ただし、炎天下の中、日焼けするほどの暑さの中で2時間も座っていなければならないのはちょっとつらいかもしれません。
ちょい見でいいなら、無料でどこからでも見れます。