潮干狩りのはまぐり!その日に砂抜きしてお吸い物を食べたい!
潮干狩りといえば、普通はあさりですけど、はまぐりも結構採れたりしますよね。
私も昨年千葉の富津で潮干狩りをしましたが、あさりも取れましたが、はまぐりも相当採れましたね。
やっぱり、はまぐりのほうが食べごたえがあるし、高価だということで、途中からは、はまぐりに的を絞って採っていましたね。
貝を触った感触でツルッとしているので、すぐにわかります。あさりはザラっとしています。
さて、せっかく潮干狩りで収穫したはまぐりは、やっぱり、採ったその日にお吸い物なんかで食べたいですよね。
やっぱり、採った当日だと、昔からの人類の狩猟の喜びって言うんでしょうか、なんだかわかりませんが、とても盛り上がりますからね。
でも、はまぐりは、あさりに比べると砂をあまりかまないものの、海から採ってきたばかりのはまぐりは砂抜きが必須ですね。
ただ、それって結構時間がかかっちゃうんですよね~。
そこで、今回は、潮干狩りで採ってきたはまぐりを、その日の夕食にお吸い物にして食べる方法について、ご紹介します。
海の幸の収穫を祝いましょう。はまぐりのお吸い物、旨いですよ~。
目次
はまぐりを砂抜きをする方法とは?
潮干狩りで採ってきたはまぐりは塩抜きが必要ですが、どんな方法があるのでしょうか。
大きく二つの方法があります。
砂抜きのオーソドックスな方法
まず、海水の塩分濃度に近い塩水を作ります。
約3~4%ですので、1リットルの水に30~40gの塩を入れて作ります。
小さじなら5~6杯分、大さじなら2杯分ぐらいでいいです。結構大量に入れる感じです。
ただ、潮干狩り場には、砂抜き用の海水がタンクに詰めて用意されているところも多いので、その場合はそこから貰ってくるのが便利ですね。
潮干狩りで採ってきたはまぐりの表面をゴリゴリとこすり合わせて、表面の汚れをサッと取ったら、この塩水に入れるだけです。
このときの注意点は三点あります。
1点目は、水道水をつかう場合には、半日程度汲み置いたものを使うほうが、はまぐりが口を開きやすいです。
はまぐりは、あさりよりも水質に敏感といいますからね。
2点目は、塩水はあまり多くはいれずに、はまぐりが浸かる程度にして、できれば重ならないようにして、上のはまぐりの吐いた砂を下のはまぐりが吸わないようにしてあげるとベターですね。
とはいっても、たくさん採ってきた場合には、バットにようなものでも重ならない様に並べることはできないかもしれませね。
その場合は、持っている容器で一番大きなものを使ってできるだけ、重ならない様にする程度でいいでしょう。
なお、大きなザルがある場合には、ザルにはまぐりを入れてから、大きなボール等の容器にいれて、二重にしてあげると、はまぐりの吐いたすながザルから下に落ちるので、他のはまぐりが吸い込む可能性は低くなるので、ベターですね。
3点目は、冷蔵庫には入れずに常温に置くことと、はまぐりは暗いのが好きなので、上に新聞紙を置いておきます。
はまぐりは「ピュー」っと勢いよく水を吐きますので、この新聞紙がないと、回りはびしょびしょになってしまいますから、要注意です。。
これで1晩置くと砂抜きは完璧です。
まあ、はまぐりは、あさりに比べると砂をかまないので、3時間~5時間程度で様子を見て、砂を充分に吐いているようなら、完了としてもいいでしょう。
とはいっても、この方法では、潮干狩りをやったその日に、美味しい潮汁を食べることはできませんね。
ちなみに、我が家で昨年千葉の富津で潮干狩りしたときの砂抜きの状況はこんな感じで、あさりもはまぐりもゴチャゴチャです。
微妙に動いていて、可愛いですね。
こんな状態でも、ちゃんと砂抜きできましたよ~。まあ、結構ラフにやっても大丈夫です。
砂抜きを手早く行う方法
「やっぱり、潮干狩りのその日に食べたいよ~」って気持ちよくわかります。
子どもたちとも、今日採ってきた話をしながら、盛り上がった食事になりますからね。
そこで、砂抜きを10分程度で完了させる方法をご紹介します。
これは、「50℃洗い」と言われる方法です。
砂抜きの方法はとっても簡単で、ボールに50℃のお湯をたっぷり準備して、そこに表面をゴリゴリこすり合わせて表面の汚れを取ったはまぐりを投入するだけです。
塩を入れる必要もありませんし、水は水道水をそのままで大丈夫です。
そのまま10分程度置いておくだけで、はまぐりが開いて砂を吐きますので、そこで完了です。
なんと簡単ですよね。
動画でみるとこんな感じですよ。
「50℃洗い」に使うお湯の作り方とは?
ただ、この方法のポイントは、50℃のお湯をつくることですね。
余り低い温度でも良くないし、高すぎると死んでしまいます。
43℃以下では菌が繁殖しますし、60℃以上でははまぐりが死んでしまいます。
ということで、あまりラフにお湯をつくると失敗することになるので、気をつけたいところです。
最も簡単に50℃のお湯を作る方法は、温度計で測る方法です。
なんといっても、これが一番確実なので、一番おすすめの方法です。
沸騰したお湯に、水を少しづつ足しながら、温度を測っていくだけですからね。
温度計って、せいぜい500円ぐらいですから、無い方は買っておくことをおすすめします。
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温度計なしで、50℃のお湯を作る方法もできないことはありませんが、確実性に若干の疑問が残ります。
まずは、50℃に設定できる給湯器であれば、そのまま使えばいいですね。
なお、水道水と同量の沸騰したお湯を混ぜると、大体50℃になるという話も聞きますが、東京の水道水の温度と北海道の水道水の温度は大きく違うので、この方法も駄目ですね。
例えば、東京の場合ですと、平成28年度の東京都水道局のデータでは、水道水の平均温度は、5月が約19℃、6月が約22℃、7月が25℃、8月が約27℃、9月が約25℃となっています。
ですので、東京の場合であれば、この数字を使って計算すれば、大体は正確に50℃のお湯を作れそうです。
例えば、5月の連休に潮干狩りにいったのなら、水道水の水温は19℃として計算して、例えば、水道水1,000mlに、沸騰したお湯を600ml入れると、約50℃になります。
理由は以下の通りです。
19℃の水1000mlのカロリーは、19℃x1000ml=19,000カロリーとなり、100℃のお湯600mlのカロリーは、100℃x600ml=60,000カロリーとなります。
これを加えると79,000カロリーとなり、量は1600mlに増えますから、79,000カロリー÷1600ml=49.3℃となります。約50℃ですよね。
ですから、自分の水道水の月平均温度がわかれば、なんとかなります。
ちなみに、気温は大きく変動しますが、水道水の温度は気温に比べると変化がとても緩やかなので、この方法も使えると思います。
なお、この50℃洗いをした場合には、できるだけすぐ調理するか、冷凍しましょう。
この方法の欠点は、日持ちしないということですからね。
お吸い物を作るとき、はまぐりは水から入れる?お湯に入れる?
さて、はまぐりの砂抜きもできたので、早速はまぐりのお吸い物を作りましょう。
気になるのは、はまぐりを「水から」入れて火にかけるのがいいのか、お湯を沸かしてから「お湯に」入れるのがいいか、ってことですよね。
結論から言うと、潮干狩りで採ってきたはまぐりなら、「水から」入れるのがおすすめです。
はまぐりを水から入れた場合には、はまぐりから旨味たっぷりの出汁が取れます。
はまぐりの数が十分に多ければ、貝の出汁だけで美味しいので、他に出汁はなくても美味しいですが、はまぐりの数が少ない場合には昆布やほんだしを加えるといいですね。
ここで注意する点は、はまぐりが開いたら、もう火が通ったということなので、開いたものからどんどん取り出して置くことです。
そのまま煮すぎると、身が固くなったり、身が外れたり、苦くなったりすることもありますからね。
はまぐりを全部取り出したら、残った汁の味を確かめて、少量の塩や醤油で味を整えて、予めはまぐりを入れたお椀に汁を注いで完成です。
一方、はまぐりを「お湯から」入れる方法は、冷凍はまぐりの場合ですね。
冷凍の場合には、解凍してから調理するよりもそのまま調理したほうが美味しいからですね。
ということで、まとめると、潮干狩りで採ってきたはまぐりのお吸い物は、「水から」が基本です。
ただ、冷凍物のあさりの場合は、お湯からに入れてすぐに解凍するのが基本です。
さて、美味しそうに出来ました。いただきま~す。
まとめ
●潮干狩りで採ってきたはまぐりをその日の内に食べるには、50℃洗いで砂抜きするのがおすすめ。
●このときのお湯の温度は、50℃を目安に温度計などでしっかり正確に作るか、水道水の温度を調べて沸騰水と混ぜるかで作りましょう。
●はまぐりのお吸い物は、水から煮て口が開いたら、煮すぎないように取り出しておくのがポイント。