キャンプで必須のランタンの種類とは?選び方は?いくつ必要?
2018/05/02
キャンプ場の夜は暗いので、ランタンはとっても大切なものです。
安全面からも雰囲気からも必須のアイテムですね。
ここでは、ランタンにはどんな種類があるのか、また、ランタンを選ぶときのポイントや実際使うときにはいくつぐらいあればいいのかについてご説明します。
あなたの初めてのランタン選びに参考になれば幸いです。
目次
キャンプで使うランタンの種類とは?
ランタンは、その燃料別に大きく分けて、ガソリンランタン、ガスランタン、電池式ランタン、キャンドルランタンの4つに分類できます。
ガソリンランタン
ガソリンランタンは、燃料にホワイトガソリンを利用するランタンで、マントルという専用の布を燃やして発光するものです。
最大の特徴は、なんといっても、全種類の中で最大を誇る光量ですね。
キャンプサイト全体を照らすには最適です。
また、独特のポンピングという儀式が必要です。
そのポンピングで、本体の圧力を上げて、その圧力を使ってガソリンを気化して燃やすんですね。
これを面倒と見るか、キャンプの儀式として楽しいと思うかは、意見の別れるところでしょうね。
個人的には、やっぱりポンピングして、シューッという音と共に燃えるランタンは、キャンプをしてるぞ!という雰囲気を盛り上げてくれるので、大好きです。
その他の特徴としては、以下の点が上げられますね。
・燃料のランニングコストに優れる(燃費がいい)
・寒冷地でも安定したパワーを発揮する(ガスの場合はパワー低下する)
よく、メンテナンスが面倒とか言われますが、そんなに几帳面にならなくても大丈夫です。
そんなに壊れるものではありませんから。
私自身ほとんど、メンテらしいことはしたことがありませんが、10年以上使っていますし、それ程、恐れることはないですよ。
ガソリン式のランタンといえば、やっぱりコールマンが有名ですね。
コールマンのトレードマークはランタンをイメージしていますので、他の製品はともかくガソリン式ランタンといえば、やっぱりコールマンでしょう。
通常の温度での便利さでは、ガス式には劣りますますが、キャンプに求めるのが、非日常であるならば、ちょっと手間のかかる道具があるのもいいものです。
自分も使っていて満足なのがこちらのノーススターです。明るいですよ。
コールマン Coleman ガソリンランタン ノーススター チューブマントルラン... |
ガソリンランタンの使い方はこちらを参考にしてください。
ガスランタン
ガスランタンは、燃料にLPガスを利用するランタンで、ガソリンランタンと同様にマントルを燃やして発光するものです。
ガスランタンの最大の特徴は、簡単で便利なことです。
家庭用のガスコンロに火をつけるのと同じ要領ですから、特に特別なことはありません。
一方で、最大の欠点は寒冷地では光量が落ちることですね。
ドロップダウンと言います。
これは液体ガスを気化して使う関係で、どうしても液体が気化する際に、気化熱を奪うので、周りの温度が低くなると気化熱を周りから得られなくなるため、気化しにくくなるんですね。
気温が10度以下になると、このドロップダウンが起きやすくなりますので、その場合には、燃焼熱をガスカートリッジに伝えるブースター付きのものを選ぶことになります。
まあ、夏のキャンプなら気にしなくても大丈夫ですよ。
その他の特徴としては、以下の点が上げられますね。
・光量の大きいモデルが多い
・ランニングコストは高い(LPガスが高い)
・もちろん、ポンピングは不要
非日常という感じはあまりしませんが、ガス式のほうが便利なのは確かですね。
家庭用のポータブルガスコンロと同じですから。
メーカとしては、ユニフレーム、ソト(SOTO)、イワタニ、スノーピーク等いろいろなメーカがあります。
スタイリッシュなタイプも増えてきましたね。
ガス式ランタンの使い方はこちらを参考にしてください。
ガスなのでガス缶が必要ですが、このガス缶はメーカ純正品と、いわゆる家庭用のガス缶があります。
メーカ純正品のガス缶は、とても高いのですが、自己責任という前提であれば、コンビニでも調達できる家庭用ガス缶を使えるタイプもありますよ。
実際には問題ないようですが、ご使用は自己責任とはなりますね。
家庭用ガス缶を使えば、ランニングコストは随分と下げられますね。
電池式ランタン(LED、蛍光灯)
電池式ランタンは、燃料に乾電池を使用してランプを点灯するランタンです。
少し前は蛍光灯式が多かったのですが、最近はLEDが主流です。
LEDになってからは、昔のように電気式=暗いというイメージはなくなり、充分な光量で電池も長持ちするものが出てきました。
電池式ランタンの最大の特徴は、火を使わないので、安全でお手軽なことですね。スイッチONだけですから。
その他の特徴としては、以下が上げられます。
・光量はガソリン、ガスに劣るものが多い
・テント内や車内向け
・取り扱いが非常に楽
今や電気式といえば、ジェントス EX-777XP が定番中の定番です。
こちらは、暖色LEDで雰囲気もいいですし、280ルーメンという充分な明るさがありますし、単一電池3個で、Highモードで72時間、Lowモードで144時間という超省エネ設計です。
GENTOS(ジェントス) エクスプローラー・プロ EX−777XP EX-77... |
キャンドルランタン
キャンドルランタンは、燃料にロウソクを使用するランタンです。
最大の特徴は、やっぱり、味わいのある揺らめく炎の雰囲気ですね。
光量を求めるようなタイプではありません。雰囲気重視型ですね。
その他の特徴としては、以下が挙げられます。
・故障がほとんど無い(ろうそくだけですから)
・コンパクト
もっとも光量が少ないですが、テーブルランタンやテントの中で使うのに、いいでしょう。
焚火で薪をガンガン燃やして、派手にやるのもいいですが、テーブルランタンで静かな夜もまた一興ですね。
また、シンプルゆえに故障が無く、コンパクトなので、キャンプ用と言わずに、非常用に持っておくのもいいでしょう。
さらに、シトロネラ(*)などのハーブを配合したキャンドルを灯せば、虫除け効果も期待できます。
(*):すっきりとした香りと虫避け効果のあるハーブ。
UCO Candle Lantern KIT キャンドルランタンキット キャンプ... |
キャンプで使うのランタンの選び方とは?
1番初めに準備するランタンは?
まず初めに一つ買うのは、電気式ランタンでしょう。
電気式ランタンがあれば、屋外でもテント内でも使えますので、オールマイティーです。
少し光量が不足する場面も有るかもしれませんが、まずは、これを準備しましょう。
それから、ガス式がいいかガソリン式がいいかをゆっくり検討するのがいいでしょうね。
最近はガス式が多いように思えますが、私のようにやっぱりガソリン式のほうが雰囲気がいいと思う人もいますので、実用性重視なのか、雰囲気重視なのか、個人の感性により決めることになるでしょう。
また、よく言われることに燃料を統一するという原則があります。
つまり、燃料をガスに決めたら、ランタンもコンロもガスにするようなことです。
燃料をまとめたほうが効率的というのがその理由です。
しかし、あまり気にしなくいいのではないか、というのが自分の意見です。
私はガソリン式で統一していますが、ちょっとした場面では、ガス式を使いたくなることもあるでしょうしね。
また、 燃料費の高いガス式に統一するのは、どうかな?という気もします。
ランタンの置き場所とランタンの種類は?
ランタンはその置き場所によって、最適な種類というものがあります。
テントサイト全体を照らすメインランタンは、光量の大きいガソリン式、またはガス式がベストです。
強光で虫を引き寄せ、テーブルに近づかせない狙いもあります。
暗くなってから調理するときには、サブランタンがあると便利です。
これは、ガス式、ガソリン式、電気式、どのランタンでもOKですね。
夕食を食べるためのタープの中におくテーブルには、大光量より、穏やかな明かりのほうがいいですね。
光量の小さいガス式や電気式、ランプ式がいいでしょう。
テント内は火気厳禁ですから、必ず火を使わない電気式ランタンがベストですね。
ランプ式でも大丈夫でしょう。
こんなふうに、ランタンを使い分けることで、キャンプの夜の生活が便利で、雰囲気のある素敵なアウトドアに変身しますよ。
キャンプで使うランタンはいくつ必要なの?
もちろん人によって、好みがありますから千差万別ではありますが、一般的な構成は以下のようになるでしょう。
1.メインランタンをランタンスタンドに吊り下げて、少しサイトから離して設置し、サイト全体を照らします。
最も明るいランタンをメインランタンにします。
2.サブランタンをテーブルの上に置いて、食事のときの穏やかな光でテーブル全体を照らします。
適度な明るさと穏やかな雰囲気が大切です。
3.電気ランタンをテント内において、テント内の明かりにします。
トイレに行くとき等もこのランタンを持っていくことになります。
ということで、少なくとも3つ程度あれば、それなりのキャンプサイトに仕上がるでしょう。
初めてのキャンプなら、まずは絶対に必要な電気ランタンをまず買うことをお薦めします。
それから、徐々に増やして行くのがいいでしょう。
まとめ
●ランタンには、ガソリン式、ガス式、電気式、ランプ式の4種類がある。
●各々のランタンには特徴があるので、使い方や使う場所を分けましょう。
●初めてに準備するのは電気ランタンですね。