喪中はがきを出そうとした相手も喪中の場合はどうする?
2019/11/11
喪中はがきを出そうとしたときに、その相手側から喪中はがきを受け取ってしまったときはどうすればいいのでしょうか?
こちらも喪中はがきを送ればいいのでしょうか? それとも、寒中見舞いを送るべきなのでしょうか? といろいろと迷ってしまいますね。
ここでは、これらお互いが喪中の場合の対応方法について御説明しましょう。
喪中はがきを出そうとした相手から、先に喪中はがきをもらったらどうする?
喪中はがきを受け取ったとしても、こちらも喪中はがきをだして問題ありません。
お互いに喪中ということになるわけですね。
喪中はがきというものは、「自分が喪中であるために年賀状を出しませんよ」ということを伝えるものです。
つまり、喪中はがきを送るということは、「もし喪中でなければあなたには年賀状を出したかった」と伝えるということであり、喪中はがきはいわば年賀状に代わる年末年始のご挨拶状とも言えるわけです。
その年末年始の挨拶状を今年は年賀状ではなく、喪中はがきで交わしたということになりますね。
ただ、先に喪中はがきを受け取ったのであれば、こちらからも喪中はがきを出す場合には、通常は印刷したものをそのまま送ると思いますので、そこに手書きで、お相手へのお悔やみの言葉等を一言添えてもよろしいでしょう。
たとえば、「今年は、残念なことにお互いに喪中となってしまいましたね。○○様のご冥福をお祈りしております。」等の添え書きをすると、より親近感がわきますね。
喪中がお互いの場合、相手が親戚の場合には喪中はがきは出すべき?
親戚同士で、お互いに喪中であることがわかりきっている場合には、喪中はがきは出しても出さなくてもいいでしょう。
それは親戚同士で話して決めてもいいですし、各々の親戚の付き合いの距離感によっても変わってくるものでしょう。
ただ、親戚関係というのは距離感が微妙なことも多いので、出しておいたほうが無難かもしれませんね。
また、親戚から喪中はがきをもらった場合には、なにも返事をしないのは失礼にあたりますから、こちらも喪中の場合には、年内で間に合えば喪中はがきをすぐに出しましょう。
もし、年を明けてしまった場合には、松の内を過ぎた頃に、寒中見舞いを送ることでよろしいでしょう。
私個人の場合でいうと、普段年賀状をやりとりしているような親戚には全部に同じ対応をすることにしています。
あまりいろんな対応すると自分でも誰に何をしたか忘れてしまいますし、自分で意識していないのに、失礼なことを忘れてしまっているかもしれません。
なにかと親戚づきあいは大切ですから、欠礼のないように気をつけて、極力同じ対応をするようにしています。
寒中見舞いは喪中がお互いの場合にも使う?
お互い喪中の場合、通常は、お互いに、喪中はがきのやり取りをすることで、問題ありません。
ただ、より丁寧な対応をしたい場合には、寒中見舞いを送ることもおすすめです。
本来の寒中見舞いの意味あいは、一番寒いときに相手の健康状態を気遣って送るものですね。
今回の場合には、相手の心の状態を気遣うことも必要になりますね。
寒中見舞いは、字の通り、寒(かん)の時期に送る必要がありますので、1月8日から2月3日頃(春分の日の前)までに送るようにします。
なお、はがきについては、寒中見舞い用のはがきというものはありませんので、郵便局の通常はがきを使います。
こちらにあるように、2種類ありますが、どれを使っても問題ありません。
切手を貼るタイプの私製はがきでもいいのですが、お互いに喪中なわけですから、通常の派手なものは避けて、シンプルなデザインのものがいいでしょう。
寒中見舞いとして送る際の構成は以下のようにするといいでしょう。
できるだけ自分の言葉で正直な気持を送るのが相手にとっても嬉しいものです。
(1) 「寒中御見舞申し上げます」という挨拶の言葉
(2) 時候の挨拶(省略可)
(3) 故人に対するお悔やみの言葉、お互いに寂しいお正月となったことなど
(4) 近況の報告
(5) ご支援やおつき合いをお願いする言葉など(省略可)
(6) 相手の体調を気づかう言葉
(7) 日付、発送人
たとえば、以下のような文例を参考にしてはいかがでしょうか。
【文例1:お互いに喪中はがきをやり取りした場合】
寒中お見舞い申し上げます
寒さ厳しき折、今年は特にお互いに寂しいお正月となってしまいましたが、
皆様にはお変りございませんか。
○○様のご冥福をお祈りしております。
こちらは、家族一同ようやく落ち着きを取り戻してきたところでございます。
厳寒の折から、何卒お体を大切にお過ごしください。
平成○○年一月
【文例2:喪中はがきを受け取ったが、こちらからは喪中はがきを出さなかった場合】
寒中お見舞い申し上げます。
皆様におかれましてはお健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます。
昨年末にはご丁寧な年始欠礼のご挨拶を頂きましてありがとうございました。
○○様のご冥福をお祈りしております。
実は、昨年○月に、私どもの父も亡くなりました。
本来であればこちらから、御連絡を差し上げるべきところ、行き届かずに大変失礼いたしました
生前のご厚情に感謝致すと共に、 ご家族の皆様がご健勝でありますよう心よりお祈り申し上げます。
寒さ厳しき折柄、ご自愛下さいませ。
平成○年一月
まとめ
●喪中はがきを出そうとした相手から先に喪中はがきを受け取った場合でも、こちからも喪中はがきを出しましょう。
その際にちょっとした添え書きをすると良いでしょう。
●親戚の場合にはお互いに喪中であることがわかりきっている場合には、喪中はがきを出しても出さなくてもいいでしょう。
ただ、受け取った場合には、すぐにこちらも喪中はがきを出しましょう。
●年内のご挨拶が間に合わなかった場合には、松の内が明けた直後に、寒中見舞いを送るのがよろしいでしょう。