大阪から函館へ格安で行く方法は飛行機?新幹線?バス?フェリー?
2018/05/03
函館は私の故郷ですが、地方の中堅都市というのはなにかと交通費がかかるものですよね。
例えば、大都会の札幌ならLCC(格安航空会社)もたくさん就航していて競走も激しいので、旅費も安くなりやすいですね。
ですから、函館のほうが本州には近いにもかかわらず、本州から来る場合には札幌に行ったほうが安くなる場合が多いですね。
さて、ここではそんなちょっと不便な函館に、大阪から格安で行く方法をご紹介します。
行き方は、①飛行機 ②新幹線 ③高速バス ④マイカーとフェリー という4つの方法について、実際にかかる費用と必要となる時間をご紹介します。
目次
大阪から函館へ『飛行機』を使って格安で行く方法とは?
大阪から函館にどうやって行く?って聞かれたら、普通は飛行機でいくことを考えますよね。
それも、大阪⇒函館の直行便をイメージしますが、ここでは、格安を求めて、他のルートも探してみます。
大阪⇒函館の直行便を使う方法
直行便はJALとANAの2社が運行しています。
JALもANAも各々1日1便で、大阪の伊丹空港からになります。
片道運賃46,100円で、早割21(21日前までの予約)で20,300円、株主優待割引23,050円となります。
出発の日程が21日前までに、確定できるなら、早割21が一番安く行けます。
日程が決めきれないときは、株主優待券を金券ショップやヤフオクで購入して、株主優待割引を適用するのが便利です。
その際、株主優待券には使用期限がありますので、購入する際には期限に気を付けましょう。
株主優待券を例えば、6,000円で購入した場合には、29,050円で行けることになります。
これなら変更も可能ですし、普通搭乗券と全く同じに使えます。
なお、飛行時間は1時間35分です。
なぜか東京から飛んだのと同じぐらいの時間ですが、あっという間に着いちゃいます。
旅程としては以下のようになります。
09:15 大阪伊丹空港発 ⇒ 10:50 函館空港着(JAL:46,100円、早割21:20,300円) または、
11:50 大阪伊丹空港発 ⇒ 13:20 函館空港着(JAL:46,100円、早割21:20,300円)
大手航空会社の場合は、株主優待券を利用すれば、約2.9万円で行けます。
なお、2017年2月からは、とうとう関空から函館への直行便のLCC「バニラエア」が就航しましたね。
1日1便ですが、これは衝撃的です。
運賃は「変動制」といって日々異なるのですが、一番安いので5,880円~という圧倒的な安さは大きな魅力ですね。
これでいきなり飛行機の直行便が最も安い方法の一つになったことになります。
ただ、LCCというのは圧倒的な安さを実現するために、いろんな条件が付きますので、注意が必要ですね。
たとえば、カウンターで荷物を預けるのも有料となったり、座席の指定でさえも有料となったりするんですよ。
また、予約したらキャンセルはできないか、高い手数料が必要ですし、日付の変更も有料です。
詳細はこちらを参考にどうぞ。こちらば、東京⇒函館便について説明していますが、大阪便も同じことですので。
<東京から函館に行く格安な飛行機!バニラエア利用のコツとは?
まあ、安く乗るためには、いろいろ条件がつくことは知っておきましょう。
大阪⇒東京、東京⇒函館と飛行機を乗り継ぐ方法
この方法では、大阪⇒東京間にLCCを使えます。
ジェットスター、スターフライヤーの2社が使えます。
ジェットスターの場合では、時期によりますが、大阪⇒東京を5000円~12,000円程度で行けますが、スターフライヤーはLCCとはいえサービスレベルも高いので、価格的にはLCCとJALやANAの中間的なところで、そこまでは安くありません。
東京⇒函館便は、羽田発しかないので、ジェットスターで関西空港から成田空港に入った場合には、成田空港から羽田空港へ移動しなければならないので面倒ですね。
一方、スターフライヤーは、関西空港発⇒羽田空港となりますので、そのまま羽田から乗り換えが可能で便利です。
ということで、一長一短ですが、ここは格安を目指しているので、コストで比較します。
ジェットスターの場合は、関西空港発⇒成田空港着で、時期にもよりますが5,000円~12,000円程度で購入できます。
成田空港⇒羽田空港は、電車で2時間程度、1610円かかりますので、合計7,000円~14,000円程度ということになります。
一方のスタフライヤーの場合は、関西空港発⇒羽田空港着で、普通運賃25,590円、往復割引で18,090円、早割21なら約12,000円です。
つまり、格安という意味ではジェットスターに軍配があがりそうですね。
そして、羽田空港からは、こちらも格安便となるとエア・ドゥが飛んでいます。
エア・ドゥでは、1日2便で遅い方で14:40発です。
片道運賃が31,590円、早割21だと12,790となります。
大手の場合は普通運賃37,890円、早割21だと12,190円~17,890円なので、エア・ドゥのほうが安いですね。
以上を格安な旅程としてまとめてみると、以下のようになります。
07:40 関西空港発 ⇒ 09:00 成田空港着 (ジェットスター:約5,000円~12,000円)
10:00 成田空港発 ⇒ 12:00 羽田空港着 (電車:1,610円)
14:40 羽田空港発 ⇒ 16:00 函館空港着 (エア・ドゥ:31,590円、早割21:12,790円)
合計金額 = 約3.8~4.5万円(早割21の場合は約2万円)
成田と羽田の移動や羽田での待ち時間のために、1日がかりの移動となってしまいますね。
大阪⇒東京(LCC)、東京⇒札幌(LCC)、札幌⇒函館(高速バス)と乗り継ぐ方法
こちらはLCCにこだわり、札幌までLCCを使って飛び、札幌から函館までは、高速バスを使う方法です。
大阪⇒東京は、先程と同じジェットスターを想定しましょう。
ジェットスターでは、成田空港に到着しますが、東京⇒札幌のLCCは、成田空港発が多いので、かえって便利ですね。
東京から新千歳空港へ飛んでいるLCCは、「ジェットスター」、「バニラエア」、「ピーチ」の3社です。
価格は5,000円からありますが、年末などは30,000円近くになってしまいます。
ジェットスターとバニラエアは、各々1日5便程度、ピーチは1日1便となりますので、大手の2社に比べると便数が圧倒的に少ないのは仕方のないことです。
そして、新千歳空港から函館へはスーパー北斗を使うことも可能ですが、7,590円もかかるので、格安を目指すならやっぱり高速バスですね。
高速バスに乗るには、一旦札幌近くの大谷地バスターミナルまで移動してから、高速バスの「高速はこだて号」の乗るのが安いでしょう。
金額的には5,740円です。
旅程は以下のようになります。
07:40 関西空港発 ⇒ 09:00 成田空港着 (ジェットスター:約5,000円~12,000円)
10:40 成田空港発 ⇒ 12:30 新千歳空港着 (ジェットスター:約5,000円~30,000円)
14:47 新千歳空港発⇒ 15:23 大谷地駅着 (空港連絡バス:930円)
15:48 大谷地駅発 ⇒ 20:45 函館駅前着 (高速バス「高速はこだて号」4,810円)
合計金額 = 約1.6~4.8万円
札幌から函館をバスで移動するために、朝早く出ても夜遅く着くことになってしまいますね。
LCCは日程によって大きく価格設定が異なるため、旅行の日程によって大きく変動しますので、その点は要注意です。
LCCを使う場合には、日程を確定した時点で再検討が必要ですね。
とはいえ、成田⇒千歳で3万円程度どなるのは年末やお盆ぐらいでしょうから、そんな特別な日を避けて安い日を選択できれば、2万円~3万円で済みそうですね。
大阪⇒青森(飛行機)、青森⇒函館を電車orフェリーでと乗り継ぐ方法
この方法は、大阪⇒青森が大手航空会社しか飛んでいませんので、そうなると、函館まで一気に行っちゃったほうが安そうですよね。
とはいえ、一応確認しますと、
大阪伊丹空港⇒青森空港は、JAL・ANA共に各々3便あります。
片道運賃は43,600円、早割21で21,800円、株主優待割引で21,800円です。
この時点で、函館まで直行便で行ったほうが安いことが分かりますので、これは検討する必要がないですね。
飛行機を使う方法のまとめ
もっとも格安な方法は、関空⇒成田、成田⇒新千歳をLCCを使い、新千歳⇒函館を高速バスを使う方法で、約2~3万円で済みそうです。
但し、朝早くから夜遅くまで、丸一日を要しますね。
その次は、意外にも伊丹⇒函館の大手航空会社による直行便です。
株主優待券を使うと、約2.9万円となりますが、1.5時間で着くのは魅力です。
日程が確定してから、再度詳細に比較してみてください。
LCCはいろんな制約条件があることも念頭に入れると、大手航空会社の直行便が結構使いやすいかもしれませんね。
と思っていたら、
ここにきて、まさかの「バニラエア」の関空⇒函館便の就航のために、様々な制約やリスクはあるにしても、価格的にはバニラエアの直行便が一番安くなるのは確実になりそうです。
ただ、ただ繁忙期にはバニラエアもそれなりに高くなりますし、その場合には必ずしも一番安いとは限らないと思いますね。
また、そもそも予約殺到するでしょうから、予約も相当とりにくい状況になることも予想されます。
ですから、特に繁忙期については、上記の考え方は通用すると思っています。
一方、閑散期は、バニラエアの一択となりそうですね。
ただ、いろいろな制約や追加料金やリスクがあることは、常に頭にいれておきましょうね。
大阪から函館へ『新幹線』を使って格安で行く方法とは?
新幹線の場合は非常に正確な運行なので、旅行の計画にずれが発生しにくいのが良い点ですね。
新幹線は、まず、新大阪⇒東京へ行き、次に、東京⇒新函館北斗へ行きます。
新函館北斗駅から函館駅までは在来線を使います。
さて、料金ですが、新大阪⇒東京は東海道新幹線を使いますが、ここで最も安いのは「エクスプレス予約」(https://expy.jp/top.php?)でしょう。
エクスプレス予約のEX-ICを使うと、新大阪⇒東京は13,370円となります。
通常機の指定料金よりも1080円安くなりますし、ポイントが貯まれば、グリーンにも乗ることができます。
ただ、これを利用するにはJR東海エクスプレス・カードを作成しなければならず、これの年会費が1,080円ですので、年に一度以上使うならお得ということになります。
次に、東京⇒新函館北斗の北海道新幹線ですが、こちらは旅行日程が予め決められるときは、モバイルSuicaの「スーパーモバトク」の15,460円が一番安いです。
日程が流動的な場合は、モバイルSuicaの「モバトク」の20,630円が安いでしょう。
詳細は、こちらを参考にしてください。
「北海道新幹線に乗るならえきねっと?モバイルSuica?どっちが得?」
以上まとめますと、新幹線の場合は2.9万円~3.4万円程度になります。
飛行機よりも割高になりまし、時間的にも丸一日の移動時間となってしまいますので、北海道新幹線になんとしても乗りたいって方以外はメリットが感じられませんね。
大阪から函館へ『高速バス』を使って格安で行く方法とは?
これはちょっと無謀かもしれませんが、一応全部高速バスで行くことも可能ではありますよね。
バスに長い間乗るので、バスの座席は独立3列が絶対条件と言っていいでしょう。
これは一人がけのシートで隣の席とは通路を挟むので、隣の人を気にせずにゆったりできますし、リクライニングもフラット近くまで倒すこともできるので、いいですよ。
私も東京から函館を高速バスを利用したことがありますが、結構快適でしたよ。
旅程はこんな感じになりそうです。
09:10 大阪駅発 ⇒ 18:16 東京駅着 (3列独立シート 4,000円~7,200円)
21:30 東京駅発 ⇒翌13:40 函館港フェリーターミナル (3列独立シート 9,800円~11,500円)
合計金額= 約1.4万円~1.9万円
時間は、29時間程度かかり、コストは飛行機の最安値と同じぐらいとなりますね。
まあ、東京で少し遊ぶ時間がありますので、有効活用するという手もありますね。
大阪から函館へ『マイカーとフェリー』を使って格安で行く方法とは?
最後の方法は、今までとはちょっと趣が異なり、マイカーを持っていく場合です。
最もポピュラーな方法は舞鶴から新日本海フェリーで小樽へ行き、そこからマイカーで函館へ行くというものですね。
または、名古屋までマイカーで走り、名古屋から太平洋フェリーで苫小牧まで行き、そこからマイカーで函館へ行くというものです。
それ以外にも、敦賀から新日本海フェリーで新潟経由で秋田まで行き、そこからマイカーで青森まで行って、そこから津軽海峡フェリーで函館に行くルートや、名古屋から太平洋フェリーで仙台に行き、そこからマイカーで青森まで行き、そこから津軽海峡フェリーで函館に行くルートがあります。
しかし、これらは、フェリーを2度使うという点から、コストを安くすることが出来ないために、検討から外しておきます。
舞鶴⇒小樽(新日本海フェリー)、小樽⇒函館(マイカー)という方法
大阪から舞鶴までは、130km程度あり、マイカーで約2時間、高速代4670円(ETC)とガス代1,100円程度です。
新日本海フェリーの舞鶴から小樽への航路は、毎日運行していて、舞鶴発00:30発、小樽着20:45となり、約20時間かかります。
料金は、5m未満の乗用車なら31,370円~41,040円(時期により異なる)となり、運転手一人分を含みます。
車に同乗する方は、一番安価なツーリストAの場合で、9,570円~16,350円となります。
小樽から函館までは、250km程度あり、マイカーで約4.5時間、高速代1,870円(ETC)とガス代2,000円程度です。
旅程は以下のようになります。
19:00 大阪発 ⇒ 23:30 舞鶴着 (マイカー、約0.6万円)
00:30 舞鶴発 ⇒ 20:45 小樽着 (東日本海フェリー、約3.2~4.1万円)
21:30 小樽 ⇒ 02:00 函館着 (マイカー、約0.4万円)
合計金額 = 約4.2~5.1万円
所要時間は31時間ですが、函館着が夜中になるので、実際には、37時間程度のイメージですね。
これに搭乗者が増えると、1~1.6万円/人 だけ増えることになります。
一人あたりで考える場合、マイカーの場合は沢山乗っていったほうが、当然、安上がりになりますので、一人で行くのはもったいないですよね。
名古屋⇒苫小牧(太平洋フェリー)、苫小牧⇒函館(マイカー)という方法
大阪から名古屋までは、170km程度あり、マイカーで約2.5時間、高速代4,750円(ETC)とガス代1,500円程度です。
太平洋フェリーの名古屋から苫小牧への航路は、名古屋から仙台までが隔日運航で、仙台から苫小牧までが毎日運航されています。
料金は、5m未満の乗用車なら34,000円~43,200円(時期により異なる)となり、運転手一人分を含みます。
車に同乗する方は、一番安価な2等の場合で、9,800円~12,900円となります。
詳細はこちらを参照ください。(http://www.taiheiyo-ferry.co.jp/unchin/unchin02_a.html)
苫小牧から函館までは、250km程度あり、マイカーで約4時間、高速代3,470円(ETC)とガス代2,200円程度です。
旅程は以下のようになります。
15:00 大阪発 ⇒ 17:30 名古屋着 (マイカー、約0.6万円)
19:00 名古屋発 ⇒ 翌16:40 仙台着
19:40 仙台発 ⇒ 翌11:00 苫小牧着 (太平洋フェリー、約3.4~4.3万円)
12:00 苫小牧発 ⇒ 16:00 函館着 (マイカー、約0.6万円)
合計金額 = 約4.6~5.5万円
時間は、この方法が一番長くかかり、49時間ということになります。
いやー、ちょっと長いですね。
大阪から函館の『パックツアー』も見逃せない?
今までいろいろな大阪から函館へのアクセス方法を見てきましたが、函館での宿泊ということを考えると、パックツアーも見逃せませんよね。
飛行機と宿泊がセットになったパックツアーも比較の対象として考えてみるのもいいですね。
函館まで行って、宿泊しないわけにはいかないわけですからね。
まとめ
以上の結果をまとめます。
①大手航空会社を使った直行便で、株主優待割引を使うと、片道約2.9万円で、所要時間は飛行時間は1.5時間程度。
②LCCを大阪⇒東京⇒札幌と使い函館までは高速バスを使う方法が、LCCの価格の変動幅が大きいものの片道約2~3万円で済みそうだが、所要時間は約13時間かかる。
②’ここにきて、LCCのバニラエアが関空⇒函館の直行便を就航したため、運賃は変動制であるものの、最低価格は5,880円~という安さ。様々な制約やリスクはあるものの、価格だけ見れば少なくとも閑散期には、バニラエアが一番安いのは確実。
③新幹線を使う方法は、格安切符でも2.9~3.4万円で大きなメリットを見い出せず。
③高速バスを使う方法は、3列独立シートのバスを使った場合で、約1.4~1.9万円で、所要時間は29時間程度かかる。
④マイカーとフェリーを使う方法は、舞鶴⇒小樽経由は、約4.0~4.8万円(31時間)で、名古屋⇒苫小牧経由は、約4.6~5.5万円(49時間)となるもののこちらには早割もある。4人程度で乗り込んで行けば安くなります。
⑤宿泊も考えるとパックツアーも比較対象に入れたい。
つまり、閑散期では、バニラエアを使う方法が一番安くなる可能性が高く、次に、高速バスを使う方法、時期によってはLCCが安いとLCCを大阪⇒東京⇒札幌と乗り継ぐ方法も安くなる可能性がありますね。
バニラエアの搭乗のバニラエアの一人勝ちのように感じるかもしれませんが、実際には繁忙期には相当高い運賃になりますし、そうなると大手航空会社の株主優待券を活用した方法のほうが安くなる可能性も充分にあります。
また、繁忙期には、バニラエアの予約もとりにくくなるでしょうから、常に次の打ち手を考えておくことは必須ですね。
今回の結果を参考にしながら、具体的な日程が確定したところで、皆さんで再検討してみてくださいね。
格安で素敵な函館の旅になることをお祈りしています。