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富士山登山の初心者講座 初心者コースと装備のオススメは?

      2018/05/01

富士山は日本を代表する山ですから、たとえ登山が趣味でなくても、やっぱり、一度は登ってみたい山ですね。

その日本一の富士山とは一体近くでみるとどんな山なのか? 日本一の高さというのがどうゆうものなのか? 下の景色を見た時になにを感じるのか?

 

いろんなことを自分の体と目と五感全部でしっかり感じてみたいものです。

 

ここでは、富士山登山の初心者講座として、富士山登山に初めて行くときに知っておくべきことや、初心者コースや、服装や、装備について、ご紹介していきます。

 

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富士山登山の初心者がまず知っておくべきこととは?

富士山の標高は3,775.6mですが、富士登山では、通常、5合目からの出発となります。

一般的なコースでは、約2,000mぐらいから歩き始めて、標高差で約1,700mを登ることになります。

コースにもよりますが、歩く距離にして往復約15kmを歩くことになります。

 

距離的には大した距離ではありませんが、標高差が大きいため、体力的にはきついと思っておいたほうがいいです。

ですから、事前に高尾山ぐらいは楽しく登れるぐらいの体力はつけておいたほうが良いでしょう。

普段全く歩かない人が、いきなり富士登山はちょっとつらそうですからね。

 

さて、富士登山の時期ですが、山開きをしてる7月上旬~9月中旬となります。

これ以外の時期は、初心者には無理だと思ったほうがいいです。

 

特に、オススメの時期は、梅雨明けの7月20日頃の週です。梅雨明けの前だと、どうしても天候が不安定ですので。

但し、絶対に避けたいのはお盆の吉田口です。もの凄い行列となります。

 

とは言っても、どうしてもお盆か土日にしか日程が確保できない場合は、朝一番のシャトルバス(6時)よりも早い時間にタクシーで行く、という奥の手があります。

バス組よりは先に着きますから、これで登りは空いている可能性が高いですね。

なお、シーズン中はマイカー規制がしかれるところが多いので、5合目までマイカーでいくことはできません。

 

次に、実際に富士登山の行程ですが、初めは1泊2日の余裕のある行程をオススメします。

また、ご来光を頂上で見ようとすると、頂上付近で大変な渋滞にあいますので、できれば、ご来光は山小屋でみることで、妥協したいところです。

 

基本的なオススメのスケジュールは、

1日目は、5合目を昼頃に出発、7~8号目で山小屋で夕食をとり宿泊します。

2日目は、早朝に山小屋でご来光を仰ぎ、朝食をしっかり食べたら、山頂を目指して出発します。

昼ごろには山頂到着、天気がよければお鉢巡り(*1)をして、下山、夕方までには5号目まで戻ってくる、というものです。

(*1):お鉢巡りとは、富士山の火口をぐるっと1周することをいいます。歩行距離3㎞で通常1.5時間程度かかります。

 

山小屋は1泊2食で土日なら1万円程度が相場です。平日なら8000円程度です。幅45cmの寝床があるだけです。まさしく、ごろ寝状態ですね。

気になるトイレですが、山小屋のトイレを使えますが、有料で100円~300円となります。

女性用のトイレはどこでも混んでいますから、空いている場合にはこまめに行ったほうがよさそうです。

 

富士山は3,000m級の山ですから、高山病になる可能性があります。

これは年齢とは関係なくかかる人はかかりますから、充分に対策をとっておきましょう。

高山病になると、登山中に頭痛、寒気がしたり、気持ちが悪くなる症状が出ます。

睡眠不足、体調不良、あるいは、オーバーペースで登った時にそういう不快感を感じやすいようですので要注意です。

 

高山病の対策は、

1.まず五合目でしばらく時間をかけて高所順応をすること。1時間から2時間程度。

2.酸素を充分に取り入れるため、複式呼吸を心がけること。
そのために体を締め付けないことが大切で、ジーンズのようなものは不向き。

3.マイペースで登ること。ゆっくり登れば登るほど高度障害にはなりにくいと言われます。

4.水を多めに採ること。

5.携帯酸素缶(ボンベ)の持参。これは気休め程度かも。やはり、基本は腹式呼吸で酸素を一杯吸い込むことです。

6.それでも、体調が悪くなったら速やかに下山を決断することが重要です。

 

富士山登山では、登山道以外では落石の可能性がありますので、絶対に登山道以外には立ち入らないでください。これは命に関わることです。

富士登山というぐらいですから、登りがつらいと思われがちですが、実は、下山がつらいことがよくあります。

 

登りよりも下りのほうが足に負担がかかり、膝やつま先が痛くなることがあるのです。

特に、膝や腰に不安のあるかたは、必ず両手ステッキを持参して、使い膝や腰への衝撃をおさえるようにして降りてくることがポイントです。

 

初心者であれば、ツアーに参加するのもオススメです。

プロのガイドさんがペースを作ってくれますので、はじめから飛ばし過ぎること無く、ゆっくりと歩いてくれます。

ツアーは吉田口が多いようです。帰りには温泉にも連れて行ってくれたりします。

 

富士山登山の初心者コースとは?

富士登山には4つのコースがあります。

各々のコースの特徴は以下の通りです。

 

1.吉田ルート

・登山口の標高:2,300m
・山小屋:山小屋多い
・登山口のお店:売店5軒、公衆トイレ、登山情報提供施設
・登山道の混雑度:混雜する
・登山者数:約14万人(平成27年)

 

2.須走ルート

・登山口の標高:2,000m
・山小屋:合目毎に山小屋あり
・登山口のお店:売店2軒、公衆トイレ、登山情報提供施設
・登山道の混雑度:一部混雜する
・登山者数:約2.4万人(平成27年)

 

3.御殿場ルート

・登山口の標高:1,450m
・山小屋:少ない
・登山口のお店:売店1軒、公衆トイレ、登山情報提供施設
・登山道の混雑度:一部混雜する
・登山者数:約1.6万人(平成27年)

 

4.富士宮ルート

・登山口の標高:2,400m
・山小屋:合目毎に山小屋あり
・登山口のお店:売店1軒、公衆トイレ、登山情報提供施設
・登山道の混雑度:混雜する(特に山頂付近0
・登山者数:約5.8万人(平成27年)

 

上記の4つのルートのうちで、初心者にオススメのコースは、富士登山道で最もポピュラーな吉田ルートです。

 

富士スバルライン5合目が、吉田ルートの登り口になります。

このルートの特徴は首都圏からのアクセスが便利で、山小屋も沢山あります。

その山小屋からは、天気さえよければ、早朝にはご来光を仰ぐことができます。

 

山小屋の登山客も多いので、初心者の方には安心して登ることができますが、ピーク時の登山道は相当混み合います。

そのため、マイペースで登れなかったり、予定が大幅に狂ったりという事もありますので、富士登山のピーク時期、もしくは時間帯をずらしての登山がおすすめです。

特にピーク時の山頂でのご来光は諦めたほうがよさそうです。

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富士山登山の初心者の装備とは?

まず、服装についてのポイントは以下の通りです。

登山用として、できれば新たに購入をオススメするのは、「トレッキングシューズ」と「雨具」です。

その他は、お好みで買ってもいいですし、レンタルしてもいいでしょう。

 

1.トレッキングシューズ

トレッキングシューズは、ネットで購入はせずに、実際にアウトドアのお店に行って、履いてみて足に合うものを選びましょう。

その際に、注意すべきなのは、初心者は底の固いガチの登山靴はやめておいたほうがいいです。

あくまで、ある程度底の柔らかいトレッキングシューズがオススメです。

 

2.雨具

雨具は雨の時は当然ながら、寒さ対策としてもとても重要で、本来はゴアテックスが圧倒的に良いのですが、結構価格が高いので、ミズノのベルグテック等でも、よろしいのではないでしょうか。

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レンタルする手もありますが、雨具は今後もなにかと持っていると便利なものなので買っても損はしないと思います。

 

3.ゲイター、スパッツ(靴カバー)

ゲーターやスパッツは、膝下から登山靴の上までを覆うカバーのことです。

靴の中に小石や砂、雨天時には雨水が入り込むことを防いでくれるます。

特に下山時に砂走りがあるコースでは必須です。

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4.ステッキ

腰や膝に不安がある場合は、ステッキの持参をオススメします。

特に下りで足の衝撃を抑えることができるので、重宝します。

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5.下着

下着は綿ではなく速乾性のスポーツシャツにすることをオススメします。

ユニクロの速乾性Tシャツでも問題ないです。

綿は一旦濡れると乾きにくく、汗をかいた後等に冷えの原因にもなりますから、やめておきましょう。

 


6.上着

上着にはフリースやスポーツ用ジャージの上がいいでしょう。

前のジッパー付きで、ジッパーを開閉することで、温度調節できるものがオススメです。

 

7.防寒着

真夏の富士山でも頂上は平均気温5度程度で、とっても寒いので気を付けましょう。

防寒用の薄手のダウンもあったほうがベターです。

ウルトラライトダウン等のようにたたむと小さくなるのがオススメです。

雨具をきることで、ウィンドブレイカー兼防寒着にもなります。

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8.ズボン

ズボンは、スポーツ用ジャージなど伸縮性のあるものにしましょう。

ジーンズのような固い素材は不向きです。

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9.紫外線予防グッズ

富士山は途中遮るものがなにもないため、紫外線をたっぷりと浴びます。

そのため、キャップ、サングラス、UVクリームは必須です。

また、首の後ろの日焼けを防ぐためには、首にタオルを巻きましょう。

 

10.手袋

手袋は、革手袋と軍手がベターです。頂上では寒いので手袋がないと辛いです。

軍手の場合は、軍手を濡らさないためのビニールの手袋も準備しておきましょう。

 

11.ザック

ザック(リュックサック)は40L程度の大きさで充分です。

理想的には紐付で荷物が固定できるタイプがベターです。

ザックには雨で濡れない対策をしましょう。(ザックカバー、衣類等は小分けしてジップロックにいれることなど)

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12.その他

食料としてスポーツ羊かんやチョコは携帯食として持って行きましょう。

水は1リットルは、持参しましょう。あとは、山小屋で買うことができます。

 

現金は、宿代が約1万円、水が1L500円なので、持参金は、Min2万円ぐらいは必要です。

 

懐中電灯は小さなものでいいので準備しておきましょう。

もしも、予定が狂っ暗くなっても歩かなくてはならなくなった時のためです。

 

帰りの下山道での砂埃がひどい場合に備えて、マスクも準備しましょう。
(吉田コースは不要)。

 

トイレットペーパーは基本的に備え付けがありますが、芯を抜いて小さくして持っていきましょう。

 

非常時のために、サバイバルシート(ペラペラのアルミシート)、バンドエイドもザックに入れておきましょう。

 

まとめ

●富士登山の初心者は梅雨開け以降に登るのがオススメ

●富士登山の初心者は吉田コースがオススメ

●富士登山の初心者が気を使ったほうがいいのは、靴と雨具

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