放生会の屋台や見世物小屋情報!場所はどこ?何時から?種類は?
2017/08/15
「放生会」(ほうじょうえ、おうじょうや)は、博多三大祭りの一つで1,000年以上の歴史をもつ伝統的なお祭りで、例年9月12日~18日までの7日間、筥崎宮(はこざきぐう)で開催されます。
放生会は、生き物を命を慈しみ、秋の実りに感謝するためのお祭りで、商売繁盛や家内安全を祈願します。
放生会の期間の1週間で、約100万人が訪れると言われますが、何と言っても、「屋台」や「見世物小屋」や「お化け屋敷」が有名ですね。
ここでは、そんな屋台に関する情報を詳しくご紹介しましょう。
屋台の場所は?何時から?
放生会の屋台は、筥崎宮(はこざきぐう)の大鳥居から境内まで続く、約1㎞の長い表参道の両側にズラ~ッと並びます。
参道を埋め尽くすように並んだ屋台は、約500店も出店していて、見るだけでも壮観ですね。
屋台の出店場所は以下の地図の黄色のエリアとなります。
屋台は、お祭りの始まる午前10時ごろからぼちぼちと開店し始めてきて、昼ぐらいには殆どの屋台が営業している感じです。
夜は10時まで営業しているので、昼から夜まで長い時間営業しているのが嬉しいですね。
屋台によっては、夜の11時や12時まで開いているところもあります。
但し、最終日だけは、夕方6時頃には店じまいを始めるところが多いので、夜遅く行くと殆ど閉まっているかもしれないので、気をつけましょう。
屋台の種類は?
とにかく膨大な数の屋台が並びますので、定番の屋台である、たこ焼き、お好み焼き、いか焼き、焼きそば、わた菓子、りんご飴等は、すべて見ることができますね。
この放生会では、外国の屋台も多く、台湾やメキシコやトルコ等の屋台も楽しめますよ。
また、ここならではの屋台も沢山出るので、ここでは、それらを中心にご紹介しましょう。
食べ物系
・「皿うどん」は、博多の皿うどんですので、長崎の皿うどんとはちょっと違っていて、味はちゃんぽん風です。
麺もパリパリの揚げ麺ではなく、太麺で肉と野菜を中華スープのあんでからめて炒めたものです。
美味しいいですよ。
・「牛タン串」は、仙台の名物ですね。これは、旨いですよね。
・「新ショウガ」は、葉っぱ付きのものが売られていて、放生会の名物になっています。
取れたて新鮮な葉っぱ付きの新ショウガは、味と香りが素晴らしく季節感があっていいものです。
昔から、放生会の帰りに、近くの生姜畑から、季節物の新生姜を購入して帰った、という名残りのようですね。
・「社日餅(やきもち)」は、昔ながらの素朴な味で、放生会の名物ですから、お土産にぴったりですね。
白餅とよもぎ餅の二種類があって、外はモチモチ、中は甘さ控えめの粒あんです。
・「梅ヶ枝餅」は、筑前太宰府の名物ですね。
屋台でできたてを食べるとパリッとした香ばしい食感が楽しめます。
お土産にすると、どうしても柔らかくなっちゃうので、やっぱりできたてをその場でバリっと行きたいですね。
・「サーターアンダーギー」は、沖縄名物で、球状の揚げドーナッツで、縁起の良いお菓子と言われています。
表面はサクサク、中はシットリとした食感で、精白糖を使った「白」と黒糖を使った「黒」があります。
・「台湾屋台」や韓国の「チヂミ焼き」もあって、国際色豊かな感じでいいですね。
・「地鶏の焼き鳥」や「じゃがバター」も、素朴だけと、やっぱり、美味しいですよね。
・「べっ甲飴」、「りんご飴」、「わた菓子」、「かるめ焼き」も、お祭りらしくて捨てがたいですね。
お遊び系
「射的」「アーチェリー」「3本ピンボーリング」「ヨーヨー釣り」「ハンバーグくじ」「コリントボール」などが出店していますね。
射的は、最近のお祭りでは見かけることが少なくなってきていますが、どうゆうわけか、射的があると、一気に祭りの格があがったような感じがしちゃうんですよね。
アーチェリーや3本ピンボーリングは、滅多に見ないので、貴重とも言えそうです。
生き物系
放生会って、たしか生き物の命を慈しむものだと思っていましたが、なぜか生き物系が結構出店しているんですよね。
これって「お祭りの主旨と矛盾していない?」なんて野暮なことは言いっこなしですよ~。
・「うなぎ釣り」は、文字通りうなぎの釣り堀ですが、なかなか他では見ないですよね。
釣り上げたうなぎはその場でかば焼きにしてもらえますので、新鮮な鰻を食べることができますね。
人が釣っているのを見ているだけでも楽しめますよ。
・「亀売り(みどり亀すくい)」は、昔、放生会では亀を放流していたようで、その名残のためか亀売りの露店が多いんですよね。
・「ひよこつり」は、昔はお祭りには必ずありましたが、最近では見ませんよね。今では珍しいですね。
・「カニ釣り」も珍しいですよね。
・なんだか、普通の「金魚すくい」や「めだかすくい」を見ると、正統派って感じがしてきちゃいます。
植木・盆栽系
盆栽や植木道具も屋台で売られていますし、茶碗などの陶器も売られています。
年配の方々もじっくりと楽しむことができるので、密かに人気があります。
昼間は、他の屋台は、全体に閑散としていますが、植木と陶器の露店だけは、昼夜問わず人気があるのも特徴ですね。
植木や陶器の値引き交渉を楽しみながら、露店を散策するご夫婦などで結構賑わいますよ。
手作り玩具系
・「ちゃんぽん」は、別名「ビードロ」ともいいますね。
ガラスでできた吹いて音を鳴らす楽器で、巫女さんが手作業で模様をつけたものです。
数に限りがありますので、すぐに売り切れますので、ご注意ください。
発売時間は、初日の午前8時~9時までの1時間ですが、その時間に行ってもまず買えないんですよね。
当日の午前6時~6時30分の間に整理券をもらう必要があるからです。
朝早くから並ぶ必要があるんですね。
とは言っても5時に並んだぐらいでは無理ですね。
確実なのは前の夜から並ぶ必要があります。これは大変ですね。
価格は、1個3000円~9000円で、2000個販売されます。
ちょっと高価ですが、プレミアム価格もつく程の人気です。
・「おはじき」は、博多人形の職人さんが作るもので、土を素焼きにして、色付けしたもので、毎年テーマがあって、なんとも品のある素敵な品物です。
厄をはじくなどの意味もあって、とても縁起が良いものですね。
価格は、桐箱入りが、1000個の限定で3000円で、額入りは、200個の限定で10000円です。
桐箱と額には、それぞれ30個のおはじきが入っているもので、やっぱり、すぐにプレミアム価格がつくような人気の商品です。
ところが、この「放生会おはじき」は、ここ数年、あまりの人気で前々日から並び始めたり、インターネットオークションで高値で取引されたり、販売前に配布する整理券までもオークションで販売されるようになり、どうもお金儲けのツールとして使われるようになってしまっているようです。
そこで、2017年からはこの「放生会おはじき」の販売を中止することになりました。
今後は通年販売の「筥崎宮おはじき」に切り替えるようです。
人形師の負担が大きいことや、高齢化も一因と言われていますが、人気がありすぎるのも、考えものですね。
まあ、一部の人だけが手に入れるのではなく、筥崎宮を訪れた方の記念になるように、欲しい方全員が入手出来るようにしたほうがいいですよね。
それにしても、人の欲深さを考えてしまうちょっと寂しいことです。
「見世物小屋」や「お化け屋敷」ってどんなの?
現代の日本では死語にちかいですよね、この「見世物小屋」って。
昭和のレトロな感じの見世物小屋ですが、現在ではもうこの放生会ぐらいでしかお目にかかれないでしょうね。
この空気感というか、おどろおどろしいというか、不思議な存在です。
入り口ではおじさんが口上を述べていて、昔ながらの客引きをしています。
そんな口上もレトロ感漂っていて、ちょっとタイムスリップしたような感じです。
昔の見世物小屋といえば、奇形の生身の人間をみせていたような時代もあったのですが、今はそんなことはありませんから、安心して見れます。
マジックや変装などしたショーのようなものになっています。
もう、見る機会もそうそうないでしょうから、今のうちに見ておくはいいかもしれませんね。
大人700円、子供500円ですから、まあそんなに高くもないですしね。
話のネタにはなりますよね。
「お化け屋敷」も、最近のハイテクなお化け屋敷とは違って、手作り感満載のもので、いわゆる昔からあるお化けに扮した人が脅かすような仕掛けのものです。
人が脅かすというのも、なんだか今となっては新鮮な感じですよね。
ディズニーランドのホーンテッドマンションとは全く違う世界です。
これもなかなか味わうことのできない体験ですから、是非とも入っておきたいところですね。
特にアベックには最高ではないでしょうか。
料金は、大人・子供ともに500円です。良心的ですよね。
どうも、ディズニーランドを基準に考えると、どれも安く感じてしまいます。
家族でもカップルでも、放生会で楽しい思い出ができるといいですね。
まとめ
●放生会の屋台は500店舗も出店する物凄い規模です。変わった屋台も沢山あります。
●特に、見世物小屋とお化け屋敷は、何時無くなるかわからないので、今のうちに行っておきたいですね。
●さて、今年の放生会では何を食べて、何をして遊びましょうか?