北海道新幹線のグランクラスのサービスと料金!飛行機と徹底比較!
2018/05/01
北海道新幹線が2016年3月に開通して、いよいよ北海道へも東京から函館へ新幹線で行ける時代になりました。
利用者としては飛行機と新幹線という2つの選択肢から選べる様になったわけですが、ここで注目したいのは北海道新幹線のグランクラスです。
このグリーン車の上を行くグランクラスを使った旅と飛行機の旅とは、結局何がどう違ってくるのでしょうか。
この点に絞って、徹底比較してご紹介しましょう。
なお、以下は関連情報サイトです。
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目次
北海道新幹線のグランクラスのサービスは飛行機とどう違うの?
東京から函館へ移動する場合のサービスレベルについて、ここでは所要時間、座席、食事・飲み物について比較します。
グランクラスと飛行機の所要時間の比較
東京駅から函館駅までで何時間かかるかという点で見てみますと、飛行機は空を飛んでいる時間は1時間15分程ですが、それ以外の時間が結構かかります。
例えば、東京駅から羽田空港まで行く時間、手荷物検査をして、飛行機に乗るまでの待ち時間、函館空港で手荷物を取り出すまでの時間、函館空港から函館駅までのバス移動時間等です。
また、電車と違って、飛行機はなにかと遅れがちですよね。
これらを加味すると、概ね3.5時間程度は必要でしょう。
一方、北海道新幹線を使えば、東京駅から新函館北斗駅までは4時間~4.5時間程度で到着しますが、そこから快速に乗り換えて、函館駅まで16分かかります。
つまり、合計で4.5時間から5時間程度はかかることになります。
したがって、やっぱり、飛行機のほうが新幹線よりも1~1.5時間短いことになります。
この1.5時間を長いと見るか、短いと見るかは人によって様々でしょうね。
グランクラスと飛行機の座席の比較
飛行機の普通席は、例えば、JALの場合ですと、シートピッチ79cm、シート幅44cmです。
クラスJという1,000円だけ高いシートでは、シートピッチ97cm、シート幅47cmに広がります。
数値以上にクラスJはゆったり見えますよね。
席も前方ですので、降りるときも優先して降りることができます。
一方、グランクラスは、シートピッチが130cm、幅が52cmとなります。
つまり、普通席よりもシートピッチで1.6倍、幅で1.2倍となり、クラスJと比べても、シートピッチで1.3倍、幅で1.1倍となり、グランクラスのシートがいかに広いかよくわかります。
また、グランクラスは、先頭車両に、一人掛け+2人掛けの3席が6列ならぶだけの18席のみの優雅な配置となっています。
先頭車両なので移動する人も通らず静かですね。
なお、グランクラスのシートはあの有名なレカロ社との共同開発で、オール革張りで、45度の電動リクライニングつきです。
なお、参考までに、JALの国際線のビジネスクラスでは、フルフラットシートになるタイプでは、ベッド長さ188cm、シート幅52cmとなります。
まあ、グランクラスがいかに国際線のビジネスクラスに、肉薄しているかがわかると思います。
実は肉薄しているのはシートだけではないのです・・・。
グランクラスと飛行機の食事・飲み物の比較
次に、食事と飲み物について比較してみましょう。
飛行機では、ご存知の通り、飲み物サービスがありますね。
キャビンアテンダントが一人一人に好みを聞いて、お茶やコーヒーやジュース等を無料でサービスしてくれます。
まあ、機内での唯一のサービスとも言えるでしょう。
昔の東京⇒函館便でも時間によっては、サンドイッチを配っている時もありましたが、今では東京⇒沖縄便ぐらいではないでしょうか。
一方、グランクラスでは、専用のアテンダントがつきますし、軽食といいながらも結構しっかりとした食事がつくんですね。
また、好きな時間に提供してもらえます。
この軽食は、和軽食と洋軽食から選べます。
洋軽食はサンドイッチ等で、和軽食は、いろんな種類が少しづつ詰まっている感じのお弁当です。どちらも、美味しそう・・・。
アルコールを含む飲み物は、すべて飲み放題で、まるで気分は、国際線のフライトですね。
アメニティもスリッパ、アイマスク、ブランケット等が揃っており、気分はもう、電車というよりも、やっぱり、飛行機のビジネスクラスのようです。
北海道新幹線のグランクラスの料金は飛行機とどう違うの?
新幹線の普通席の料金については、詳細はこちらを参照していただくと詳細に説明されていますが、大雑把に言うと、普通に買えるきっぷで最安値は、新幹線のモバイルSuicaの「モバトク」で20,630円と言っていいでしょう。(東京⇒新函館北斗間のみ、通常期)
また、飛行機の料金については、詳細はこちらを参照していただくと詳細に説明されていますが、こちらも、大雑把に言うと、普通に買えて制約の少ない株主優待券を使った場合だと、23,000円ぐらいと言っていいでしょう。
(羽田空港⇒函館空港の飛行機代のみ)
約2,500円程飛行機のほうが高い結果となりましたが、ツアーを使ったりすると逆転もありえるぐらいの僅差と言っていいでしょうね。
一方で、北海道新幹線のグランクラスはほとんど割引がないので、1番安いのでも、モバイルSuicaの「モバトク」の36,740円です。(東京⇒新函館北斗間のみ、通常期)
定価だと38,600円するので、若干は安いですが、お弁当代が浮く程度です。
先ほどの述べた飛行機の普通に入手可能な格安チケットが約23,000円でしたから、グランクラスのほうが飛行機よりも、約14,000円は高くなる計算です。
北海道新幹線のグランクラスと飛行機は結局どっちがいい?
結論としては、評価基準をどこに重みをつけるかによって大きく変わってきますね。
コストだけで比べるなら、飛行機の格安チケットのほうが約1万4,000円は安いので、グランクラスを選ぶことはできないでしょうね。
所要時間だけで比べるなら、飛行機のほうが東京駅⇒函館駅の合計で1~1.5時間は新幹線よりも早いので、こちらでもグランクラスを選ぶことはできないでしょうね。
座席の快適性だけで比べるなら、グランクラスの圧勝と言わざるを得ないでしょうね。
Jクラスよりも広いわけですから。また、アメニティーグッズも国際線のビジネスクラスを彷彿させるものがあります。
食事や飲み物のサービスだけで比べても、軽食や飲み物がフリーサービスとなるグランクラスの圧勝ですね。
コストや所要時間重視なら、飛行機を選択するでしょうし、旅の快適性を重視するならグランクラスを選択することになりそうです。
これは人各々によって異なる選択をすると思いますが、そろそろ、時間やコストだけでなく、サービスを重視する時代になってきたのかな、というひとつの大きな流れを感じなくはないですね。
まるで、狭いけどめっちゃ早かった超音速旅客機コンコルドがなくなって、ちょっと遅いけど大きくて快適なジャンポジェットの時代になったころと少し似ている感じがします。
これからは、ビジネスユースでは飛行機で、いわゆるちょっとリッチな旅行はグランクラスで、という風潮がうまれてくるかもしれませんね。
なお、飛行機にはマイレージという魅惑の仕組みがありますので、近いうちに新幹線にもそんな仕組みを組み込まれるか、興味があるところです。
今回の北海道新幹線でひとつ残念なのは、グランクラスのまま、函館駅に降り立てないことですね。
乗り換えてから函館駅に行くのが、個人的にはちょっと残念です。
まとめ
●グランクラスは、その広くて極上のシートと食事や飲み物サービスが魅力。
●グランクラスと飛行機では、実勢価格で比較するとグランクラスのほうが約14,000円高くなりそう。
●これからの時代は、時間よりも快適性を買う人も増えるかも。