風邪でお風呂に入ってもいいの?正しい入り方とは?シャワーは?
2018/05/03
昔から風邪をひいたらお風呂に入ってはいけない、と言われてきました。
親からも医者からもそう言われてきましたが、本当のところどうなんでしょうか?
最近では風邪を引いてもお風呂に入る場合もあると聞きますが、あれって本当に大丈夫なんでしょうか?
もし、お風呂に入るなら、お風呂の湯舟にしっかり浸かるのと、シャワーだけでサッと洗うのではどちらがいいのでしょうか?
ここでは、そんな風邪をひいたときにお風呂に入っていいのか?という疑問についてご説明します。
風邪のときお風呂に入るのはいいの?悪いの?
昔から風邪のときにはお風呂に入らないように、親や医者からもいわれてきましたよね。
本当のところどうなんでしょうか?
結論から言うと、
『自分でお風呂に入りたいと思ったときは、入ったほうがよくて、入りたくないときは、入らないほうがいい』
ということになります。
何故か?ということを説明する前に、お風呂に入る場合のメリットとデメリットの両面を理解しておきましょう。
これを理解することによって、自分でも判断できるようになりますね。
まず、お風呂に入るメリットは、
1.お風呂場は湿度が高く、お風呂の湯気は喉の保湿や鼻づまりに効果的。
2.お風呂に入ることで体が温まり免疫力の向上が期待できる。
3.お風呂に入ることで、気分的にも、衛生的にも、リフレッシュしてスッキリする。
4.お風呂に入ることで、体全体の血行がよくなり新陳代謝を高める。
5.皮膚を清潔にすることで発汗作用もスムーズになり新陳代謝を高める。
一方で、お風呂に入るデメリットは、
1.お風呂に入ることで、体力を使ってしまい免疫力を低下させてしまう可能性がある。
2.お風呂上がりに湯冷めして、更に悪化させる可能性がある。
以上から、風邪の初期や治りかけのとき等、デメリットが気にならないような場合には、お風呂に入ったほうがいい、ということになりますね。
一方で、以下のような症状があるときは、お風呂に入ることで、デメリットがメリットを大きく上回る可能性が高いため、絶対にお風呂に入るのはやめておきましょう。
1.熱が38度以上あるとき
2.下痢や嘔吐の症状があるとき
3.寝込んでいるとき、起きていられないとき
こんなときは、体力が大きく低下していますから、お風呂に入ると更に体力が使われて、悪化してしまう可能性が高くなります。
というか、こうゆう症状のときは、自分でもお風呂に入りたいとは思わないですよね。
ですから、初めに言ったように、
『自分でお風呂に入りたいと思ったときは、入ったほうがよくて、入りたくないときは、入らないほうがいい』
ということになるわけですね。
さて、こうゆうことなら、なぜ昔から風邪のときにお風呂に入らないように言われてきたのでしょうか?
それは住環境の変化と密接な関係あります。
昔のお風呂は、銭湯に行くことが一般的でしたし、自宅のお風呂でも外にあることが多かったのです。
このような場合では、どうしても湯冷めが心配になりますね。
また、銭湯のお湯は熱いですよね。熱い湯は体力を大きく奪います。
この、湯冷めする可能性がとても高かったことと、体力を奪う高温のお湯のために、お風呂がだめだと言われてきたのです。
だから、昔の住環境では、風邪の時にはお風呂に入らない、というのは正しい判断だったわけです。
現在では、お風呂は自宅の中にありますから、湯冷めしないように配慮することが可能になったわけですし、お湯の温度もお好きにコントロールできますから、その点も問題がなくなってきたわけです。
風邪のときのお風呂の正しい入り方とは?
風邪をひいているけれども、初期や治りかけ等の体力があるときには、お風呂のメリットを享受するためにお風呂に入ったほうがいいわけです。
但し、そのときには、デメリットのことを頭に入れて、デメリットを最小化するようにすることが大切です。
そこで、風邪の時の正しいお風呂の入り方とは、
1.湯冷めしないように部屋や脱衣場を温めてから、お風呂に入りましょう。
2.体力の消耗を抑えるために、あまり熱い湯には入らないようにしましょう。
適温は40度ぐらいでしょう。
3.体力の消耗を抑えるために、長湯はやめましょう。
お湯に浸かるのは、せいぜい10分程度にしておきましょう。
4.髪を洗った場合には、ドライヤーで素早く乾かしましょう。
5.湯上がりでは、充分に水分補給して、早く寝ましょう。
風邪のときお風呂とシャワーどっちがいい?
それでは、風邪の時には、お風呂とシャワーのどちらがいいのでしょうか?
これも、お風呂のメリットとデメリットから、想像がつくと思います。
結論から言うと、普段はシャワー派の方でもお風呂のほうがいいと思われます。
シャワーでは、充分に体を温めることができないので、お風呂のメリットを充分に享受できないことになります。
また、体の芯から温まらないので、湯冷めの可能性も高くなってしまいますよね。
ですから、できればお風呂のほうがいいと思いますが、これはその時の自分の体調と相談しながら、決めることになりますね。
また、お風呂に入れないぐらい風邪が重症の場合でも、髪だけは洗いたいと思うことがあるでしょう。
そんなときには、水を使わないシャンプーも便利ですよ。
髪を濡らさずにホコリや汚れを落すものです。
使い方は簡単で、頭に適量をスプレーしてから、タオルで拭いてあげるだけです。
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まとめ
●風邪の時、自分でお風呂に入りたいと思うぐらい元気なときは入ったほうがいい。
●風邪の初期や治りかけのときは、体力もあるので、お風呂に入ったほうがいい。
●お風呂に入るときは、湯冷めしないようにして、40度ぐらいのお湯に10分程度にする。