軽自動車の任意保険を格安にする方法とは?
2018/05/03
維持費の中でも、特に、「任意保険」は、高額になることが多いので、大きな節約のポイントですね。
特に、若い方が運転する場合や、車両保険をつけた場合には、相当高くなりますので、慎重に選びたいところです。
とは言え、いざという時に安心を買うわけですから、安いだけではなく、きちんとした補償内容を確保した上で、一番安い保険会社を選びたいのは当然のことですね。
ここでは、軽自動車の「任意保険料」を安くする方法と、そのための「適切な補償内容」について御説明しましょう。
目次
「任意保険」は本当に必要なの?
たまに、「自賠責があるから任意保険はいらないんじゃないか?」と考えている方がいますが、これは大きな間違いですので気をつけましょう。
「自賠責」は、国が運営しているもので、「被害者を救う」ことを目的としています。
従って、被害者が泣き寝入りをすることなく、必ず最低限の補償を受けられるようにするように作られています。
ですから、対象は被害者だけですし、補償額も死亡で3,000万円、重度の後遺症で4,000万円、ケガで120万円が限度です。
しかし、実際の事故では、億円単位の支払い命令があることもよくあることで、仮に1億円の賠償額となった場合、自賠責しか入っていないと、自賠責の上限以上は全て自己負担となります。
また、対物の賠償額を請求された場合、自賠責ではカバーしていないため、これも、全て自己負担となります。
このように、もしものときには、自賠責と自分の手持ち金額ではとても払いきれないような状況に陥ってしまうリスクをなくすために、「任意保険」は必ず必要なものです。
任意保険は、民間の保険会社が運営しており、自賠責の「上積み保険」という位置づけ、相手への補償は勿論のこと、自分への補償、物損への補償などが付加されます。
軽自動車の任意保険を安くするための適切な補償内容とは?
任意保険の種類を決める!
任意保険の種類には、従来型の「代理店型自動車保険」と、最近伸びてきている「ダイレクト型(通販型)自動車保険」の2種類があります。
価格で選ぶなら、圧倒的に、ダイレクト型ですね。
ただ、代理店型の場合には、いろいろな相談にも乗ってくれたり、サービス面の充実が上げられます。
ダイレクト型は、事故対応やサービスに不安がある、という方もいますね。
私自身の経験ですが、昔、ちょっとクルマをぶつけられたことがあり、そのときもダイレクト保険に加入していましたが、事故処理の対応、アドバイスなど非常に的確で全く問題無かった印象が残っています。
それ以来、ずっと私はダイレクト保険にしていますね。
ただ、どうしても不安という方は、代理店型にしてももちろんOKです。
任意保険の最低限必要な補償内容とは?
何と言っても一番重要なのは、「対人・対物保険」ですが、これは絶対に両方とも「無制限」にしましょう。
これはもう常識として捉えていいでしょう。完全にデフォです。
次に、「人身傷害保険」も必要です。
これは、自分や同乗者がケガしたときや死亡した場合の補償ですが、ポイントなのは、「自分に過失があっても全額支払われる」ということがいいところです。
これも、できれば高くしたほうが安心ですが、私は「3,000万円」としています。
殆どの場合は、これで十分でしょう。
また、生命保険とも一部被ることにもなるので、この程度が妥当な線だと思いますよ。
似たような項目で、「搭乗者傷害保険」というものもありますね。
こちらは、人身傷害保険に似ているのですが、自分や同乗者がケガをした時に、そのケガをした「部位や症状別に定額が払われる」ものです。
いわゆる医療保険とも近いですし、人身傷害とも重複しますよね。
但し、保険金が、すぐに支払われるので、事故後の当座のお金を確保するという意味ではメリットがありますが、まあ、必要ないと考えていいでしょう。
ということで、「搭乗者傷害保険」は不要としてもいいでしょう。
つぎに、「車両保険」ですが、これは実は、コストインパクトが大きいんですよ。
大体、車両保険の有無で、1.5倍から2倍保険料が高くなります。
ですから、加入を躊躇する方も結構いますよね。
私もそうでしたから、よくわかります。
但し、是非とも加入をお薦めしたいのは、以下のような方ですね。
・新車を購入した人
・免許を取ったばかりの人
私の個人的な経験になりますが、昔、MR2を新車で買って、9ヶ月目に自損事故で全損したことがあります。
その頃の私には車両保険なんて、高くてとても入る気にはならずに、結局、300万円近くが一瞬でパーになってしまった経験があります。
あれ以来、やっぱり、車両保険には入るようになりましたね^^;
高い勉強代でした。
しかし、なぜか、あれ以来、車両保険を使うような事故は起こしたことがありませんけどね^^
そんなもんですよね。
あとは、最低限必要な「特約」ですが、以下の2つを付ければ十分でしょう。
・弁護士費用特約
・対物超過修理費用特約
弁護士費用特約は、例えば事故で相手が100%悪い場合ってありますよね。
追突がいい例ですが、このようないわゆる「もらい事故」の場合には、保険会社は交渉してくれません。
なぜなら、自分たちの保険金を払う必要がないので事故の当事者ならないからです。
そうゆうときに、この特約があれば、弁護士に代理交渉を依頼できるんですね。
年間数千円程度ですので、入っておきたいところですね。
また、対物超過修理費用特約は、例えば、あなたの車がぶつけられて修理代が50万円かかるとなった場合に、その時のあなたの車の査定額が30万円だとすると、その査定額までしか払ってもらえないことになっています。
つまり全損扱いとなり、修理代全額は出ないわけです。これはたまりませんよね。
そんなときに、この特約に入っていれば、時価プラス50万円までは賠償額を上乗せできるので、30万円の査定額+50万円=合計80万円までの賠償を受けられるようになります。
年間数百円~2千円程度なので、入っておきたいものですね。
任意保険を安くするには?
軽自動車の任意保険を安くするには、大きく二つのアプローチがあります。
一つ目は、等級制度を上手に活用することと、二つ目は、複数社から同じ条件で見積を取ることです。
「等級制度」を上手に活用する方法とは?
「等級制度」とは、無事故で長年乗っている人は割引率が高くなるという制度ですね。
初めは、6等級から始まり無事故であれば、毎年、等級が上がり最高で20等級となります。
20等級になると焼く63%の割引率になりますから、随分安くなりますね。
一方、事故を起こして保険料の支払いを受けると等級は一気に3等級ダウンします。
1等級まで下がってしまうと、保険料は約64%の増額となり、断られるケースも出てきますね。
また、この等級は保険会社が変わっても、自動的に引き継がれますから安心です。
これは各社で共通のデータベースを持っているからなんですね。
自動車保険は毎年更新ですから、毎年見直して違う保険会社にしても問題ないわけですね。
また、忘れてはいけないことに、「等級の引き継ぎ」があります。
これは、例えばお父さんが20等級の場合、息子に「等級の引き継ぎ」をして、息子の保険料を安くすることが可能です。
どうしても若い人の保険料は高いのでこれは嬉しいですよね。
また、お父さんは、別の車に乗る場合には、「セカンドカー割引」を活用すれば、6等級からではなくて7等級から始めることが可能ですので、これもお得です。
なお、この等級というものは、保険に入っていない状態が13カ月経った時点でリセットされて、初期化されてしまいます。
つまり、6等級になるわけですね。
そのような場合には、「等級の中断」の手続きをとれば、国内にいる場合には10年、海外転勤などの場合も10年、妊娠による一時中断は3年の猶予期間が与えられて、その間は等級が維持されます。
これは、是非とも覚えておきましょう。
簡単に見積もり依頼する方法とは?
さて、後は、自動車保険を扱っている保険会社に、同じ条件で見積もりを出して、比較して一番安いところにすればいいだけですね。
非常にシンプルな話です。
車検業者を探すよりも、簡単そうですね。
さて、それでは、実際に見積を取ろうと思うと、沢山ある保険会社のホームページから、毎回同じ情報を何度も繰り返し入力する必要があります。
この入力情報は、車の詳細データから、運転する人のこと、運転距離、免許証の情報など、入力するデータは結構沢山あります。
1社あたり20分以上掛かりそうです。
そうすると、10社に依頼するとしても、約200分=3時間強・・・となってしまいます^^;
これはちょっとシンドイですね。
そこで、登場するのが「一括見積サービス」です。
これなら、一度入力すればいいだけで、沢山の保険会社から自動的に見積が送られてきます。
私も毎年これをやって、保険料金を確認するのが習慣となっています。
特に、環境が変わった時、例えば、「結婚して妻も運転するようになった」とか、「子供が運転免許をとったので子供も運転するようになった」とか、条件が大きく変わったときには、もう必須ですよね。
こんな場合は、保険料も大きく変わりますし、一番安い保険会社も変わって来る可能性が高いですね。
各社でばらつきが相当でると思いますが、どこも大手なので、安心して一番安いところと契約すればいいでしょう。
ここでは、有名どころの4つのサイトをご紹介します。
できれば、この4つ全てに登録することでも、いいでしょうね。
直接の電話勧誘などはなく、メールと郵送のみですので、お気軽に申し込めますよ。
是非とも比べてみて、どのくらいの差があるのか、その違いを実感して欲しいと思います。
まとめ
●「任意保険」は自賠責の不足分を補うために、絶対必要な保険。
●一番重要な保険は対人・対物賠償で、保険金額は無制限とすること。
●任意保険は、価格重視のダイレクト型保険がおすすめ。一括見積もりサービスを利用して、一度の入力で複数の保険会社から見積もりを取って、比較するのが楽に一番安いところが探しやすい。