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慢性腎臓病の食事制限中でも食べられるお米とは?低たんぱく米の全貌

      2017/09/16

 

現在、日本には慢性腎臓病(CKD)の患者が成人の8人に1人と言われ、新たな国民病と言われています。

慢性腎臓病(CKD)は、何の対策もせずに放置しておけば、徐々に悪化していき、最後は人工透析となってしまう恐ろしい病気です。

 

ここでは、その慢性腎臓病(CKD)の保存期にとても重要な食事制限、特にタンパク質の制限がどれ位必要なのか?

そしてその食事制限を少しでも楽にするための低たんぱく米をご紹介します。

 

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慢性腎臓病の食事制限の内、特にたんぱく質の制限とお米の大切さ

少し前まではたんぱく制限は体重キログラムあたり0.5gと言われてきました。

これは体重60kgの人の場合、1日30gというもので、これを実行するのは非常に厳しいものです。

 

しかし、現在では体重0.8g程度までは腎臓に影響が無いとする研究結果もあります。

この場合、体重60kgの人の場合、1日48gとなります。

この程度の制限は、一般人にも適用すべき数値としても適当な数値と言われおり、国連食糧農業機関(FAO)や世界保健機構(WHO)でも勧告している数値です。

 

ここでいう体重とは標準体重のことです。

標準体重kg=(身長m)x(身長m)x22という式から算出されます。

身長160cmの場合ですと、1.6mx1.6mx22=56.3kg となります。

この人の場合は、たんぱく摂取量=56.3kgx0.8g/日=45gとなります。

 

とはいえ、この45gって、どれくらい食べていいってことなのか?イメージしにくいですね。

そこで、もう少し具体的に、1日の食事をイメージしてたんぱく質をどれくらい摂取しているのか、計算してみましょう。

 

例として、日本人の1日の食事をイメージしてみると、例えば、朝はご飯と納豆と味噌汁、昼はざるそば、夜はご飯、味噌汁、とんかつ、としてみましょうか。

この場合、1日のたんぱく質の量は、概算ですが、次のようになります。

なお、たんぱく質の量は、”あすけん”というダイエットサイトでの調査結果を採用しました。

朝食:ご飯1膳=4.5g、味噌汁1/2杯=1.8g、納豆=8.6g、朝食合計=14.9g
昼食:ざるそば1人前=13g、昼食合計=13g
夕食:ご飯1膳=4.5g、味噌汁1.2杯=1.8g、とんかつ=17g、夕食合計=23.3g

以上から1日のたんぱく質摂取量は、51.2gとなります。

 

思ったよりも簡単に自分の食事のたんぱく質の量を把握することはできることがわかったと思います。

このように、自分の食事の内容とたんぱく質の量についてチェックしてみると面白い発見があるかもしれません。

 

もし、これが身長160cmの人だとしたら、先ほどの計算結果の45gよりも、6.2 g多いことになります。

これではたんぱく質の摂り過ぎになりますので、どこかを減らす必要があります。

単純には、全体に量を減らせばいいものの、闇雲に減らすと今後はカロリーが不足してしまう可能性が高くなります。

 

ここのところが、腎臓病における食事療法で最も難しいところで、カロリーが不足すると、かえって腎臓に悪影響を及ぼしてしまうのです。

カロリーが不足すると、自分の体の筋肉や内臓からたんぱく質を取り入れるため、かえって腎臓に負荷がかかるのです。

 

さて、ここで注目したいのは、主食であるお米です。

どうしても無くすことはできない主食であるお米のカロリーはそのままで、たんぱく質だけ減らすことができれば、他の良質なたんぱく質を取り入れることも可能となります。

 

現在では、そんな低たんぱく米がたくさん出回っています。

たんぱく質の量に応じて通常の1/2~1/35程度までいろいろな種類があります。

 

低たんぱく米にはどんな種類があるのか?

低たんぱく米には、大きく分けて三種類があります。

タンパク質調整米、でんぷん米、低グルテリン米の三種類です。

 

1.たんぱく質調整米

現在の主流のものです。

米を原料として、乳酸菌で発酵熟成させたり、酵素液に浸してたりして、たんぱく質成分を除去したものです。

いろんな銘柄が出ています。

 

特徴はなんといってもそのたんぱく質の含有量の少なさです。

食味もでんぷん米よりは良いです。

 

価格は大体1kg当たり1500円~2000円程度です。

通常米が1kg当たり500円程度とすると、3~4倍になります。

やはり手間がかかっているため高くなるようですね。

 

すでに洗米済なので、無洗米となります。

例としては以下のようなブランドがあります。

 

・1/25越後米粒タイプ (バイテックジャパン)

 

・キッセイゆめ1/25 (キッセイ薬品工業)

 

・越のげんた米 (キッセイ薬品工業)

 

・ピーエルシー米 (ホリカフーズ)

 

・その他

 

2.でんぷん米

これはコーンスターチ(とうもろこしでんぷん)や小麦でんぷんなどを原料としてお米の形に似せて成形したもので、お米とは別物です。

味も当然、お米の味はしません。

 

その食味のせいもあり、以前程は流通していないようです。

 

できれば、食事療法もQOL(生活の質)をある程度維持しながら続けたいという要望が大きくなっているようです。

価格は大体1kg当たり1000円~1500円程度です。

通常米が1kg当たり500円程度とすると、2~3倍になります。

 

もともと糠がないので、無洗米となります。

例としては以下のようなブランドがあります。

 

・でんぷん米げんたくん (キッセイ薬品工業)

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・グンプンでんぷん米 (グンプン)

 

・その他

 

3.低グルテリン米

このカテゴリーに含まれる米は、低たんぱく米とは呼べなくなっています。

というのも、たんぱく質の総量としては通常米と変わらないことと、腎臓病患者に対する効果が確認されていない、ということがその理由のようです。

 

たんぱく質組成変異米と呼ぶ場合もあるようですが、ここでは低グルテリン米と呼ぶことにします。

 

では、なぜこれが低たんぱく米の仲間に入るのかというと、食後消化されやすい易消化性たんぱく質(グルテリン)の量が一般のお米の約60%程度になっているからです。

つまり、体に実際吸収されるたんぱく質の量が約60%になり、体に吸収されない残りの約40%のたんぱく質は便として体外に排出されることになります。

 

これらは、味が非常に良いことで知られ、通常のお米と変わりません。

ただ、たんぱく質の量という意味では上記の2つに比較すると、全く優位性は見られません。

 

しかし、先ほども言いましたが、QOL(生活の質)の維持という意味では、最も優れていることになります。

このあたりは、個人の病状や進行度合いとの兼ね合いということになるでしょう。

 

価格は大体1kg当たり600円~900円程度です。

通常米が1kg当たり500円程度とすると、1.2~1.5倍になります。

これら3種類の中では最も安価となっており、少家族であれば、腎臓病患者だけを別にする必要もなく、家族と同じご飯を食べることも可能となるでしょう。

 

例としては以下のようなブランドがあります。

 

・低グルテリン米 春陽

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・低グルテリン米 真粒米 1/25

 

・メディカル・ライス・ソフト

medicalricesoft

・その他

 

実は、これらのお米は皆兄弟のようなものです。

この中では春陽が最も古いタイプの低グルテリン米で、これを改良してLGC1となり、さらに改良をくわえたのがLGCソフトやゆめかなえとなります。

改良というのは、グルテリン組成は変えずに、食味を向上させたという点です。

 

また、メディカル・ライス・ソフトは、LGCソフトの精米率を上げたものです。

 

低たんぱく米を始める時期はいつごろ?

低たんぱく米には3つの種類があることを述べましたが、では結局どれが一番いいのでしょうか。

そして、何時頃から始めればいいのでしょうか。

できれば、早い時期から始めればいいでしょう。

ただ、経済的な理由からも、できれば出来るだけ遅らせたいというのが人情です。

これは、医学的な判断も必要ですから、当然ながら、自分一人では決められないので、お医者さんと相談して決めるということになるでしょう。

保存療法に積極的な専門医の場合は、お医者さんのほうから適当な時期に、これらのお米の使用を推奨してくれる場合もあると思いますが、一般のお医者さんの場合は、具体的な食事の内容について、例えばこのような低たんぱく米を使うところまで、指導するのはそれほど多くはないと思います。

 

そのような場合には、どうしても自分で自分の体の現状を理解しておくことが必要になります。

そのために、自分で血液検査や尿検査等の結果を記録しておいてはいかがでしょう。

血液検査の結果の内、クレアチニン、リン、カリウムあたりは時系列で把握しておくと傾向がわかると思います。

また、血圧も測定タイミングを決めて、例えば朝起きた時、あるいは寝る前などに、週に数回測定してはいかがでしょう。

検尿結果も尿のタンパク量の傾向を把握しておいてはいかがでしょう。

 

以上のようなデータを時系列で見ていくと、時系列で、横ばいを維持しているのか、少しづつ下降しているのかが自分でもよく分かるようになります。

そうすれば、下降し始めたところで、お医者さんに食事療法について聞くことや、低たんぱく米の導入についての意見を聞くことも可能となります。

 

お医者さんに頼りきりになるよりは、自分で自分を管理しつつ、お医者さんに指導を仰ぐというのがいいと思います。

お医者さんは、血圧を下げる薬や尿酸値を下げる薬など、いろんな薬を処方することはできますが、腎機能そのものを向上させる薬は出せません。

従って、究極的には、保存療法というのは自分で行う食事のコントロールしかないことになるわけですから。

つまり、患者自らがある程度、判断する必要があると思っています。

 

毎日、なにを食べればよいですか?ということを先生に聞くわけにはいきません。

ただ、そろそろ、低たんぱく米を食べたほうがよいでしょうか?というような問いかけは積極的に聞いていくべきだと思います。

現在のクレアチニンの値や腎機能を表すeGFRの値がどれくらいで、これらの値の過去からの傾向がどうなっているのか、現在の食事内容として改善の余地があるのか、やっぱり低たんぱく米が必要なのではないか、と自分でも考えるべきだと思うのです。

その上で、主治医と相談して、最後は自分で決めることだと思います。

入院でもしない限り、なにを食べるのかは自分の判断ですから。

 

皆様が、低たんぱく米を適当なタイミングで上手に活用して、腎臓をいたわりながらも、自分の生活の質を維持しながら、前向きに明るく楽しく生きていくことをお祈りしております。

 

まとめ

●慢性腎臓病(CKD)のタンパク質制限には低たんぱく米も選択肢の一つ

●低たんぱく米には、タンパク質調整米、でんぷん米、低グルテリン米の3種類があり、症状に合わせて選択していく

●慢性腎臓病(CKD)は食事療法が主な治療となるため、最終的には自分で自分を管理していくことも重要

 

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