BBQの炭の後始末!消火と廃棄方法は?消し炭の再利用ツールとは?
2018/05/03
キャンプやBBQでは「火」がとっても重要ですね。
「火」がなければ、食事も焚き火も、なんにもできませんからね。
でも、ともすれば、火起こしに躍起になって、炭の後処理は適当になっちゃっていませんか?
一度燃えて、熾(おき)になった炭は、なかなか消えにくいので、後処理は確実に行うことが肝心です。
ここでは、簡単な炭の後始末の方法(炭を完全に消火させる方法と正しい捨て方)をご紹介します。
また、完全に消えた炭(消し炭)の再利用に便利なツールも紹介しますね。
目次
BBQの炭の後始末:消火方法とは?
炭の消火方法は、以下の3通りがあります。
どの方法でも確実に消すことができますが、廃棄の手間まで考えると「燃え尽きさせる」方法と「火消し壷をつかう」方法がおすすめですね。
「燃え尽きる」のを待つ方法
この方法が一番確実で楽ですね。
キャンプ等で時間があるときはこの方法がいいです。
夕食のBBQを食べた後、そのままにしておくと炭は、翌朝には全て消えていて灰になっていますので、それから片付ければOKです。
ただ、日帰りBBQの場合などでは、時間は少なくとも3時間以上は必要なので、ちょっと時間的に現実的ではありませんね。
「火消し壺」を使う方法
BBQ等で、時間制約がある場合に早く消火するために、ベストな方法は「火消し壷」をつかう方法ですね。
これは燃えている炭を密閉された火消し壺に入れて、酸素の供給を遮断して窒息させて消火する方法で、とても確実な方法ですね。
約1時間程度で完全に消火します。
まあ、時々BBQされる方なら、一つ持っておいたほうがいいでしょう。
注意したいのは、金属製の火消し壺の場合、消火した後でも直接触ると、とても熱くてやけどしますので、絶対に直接触ることはしないで、もし持ち上げる必要があるときは、革手袋などを使いましょう。
「水」で消火する方法
たま~に、グリルに「水」を直接かけて火消しをしている人を見かけますが、これは絶対やめましょう。
大量の水蒸気が吹き出して、廻りに飛び散って危険ですし、灰も一緒に舞い上がって廻りの人にも迷惑ですからね。
また、グリルそのものも真っ黒でドロドロになってしまい、後始末も大変ですよ。
水で消す時は、金属製のバケツに水を張って、そこに炭をトングで一個づつ静かに沈めて消化します。
一個づつがポイントですよ。ジュッという感じですね。
一気に何個も入れるとやっぱり危険ですから。
そして、表面が消えたように見えても中に火がくすぶっていることがあるので、そのままバケツの中で30分は置いておきます。
なお、たま~に、火がついたまま地中に埋めちゃう人もいますが、これも絶対に駄目です。
枯れ葉が多いところでは、火事になる可能性もありますし、砂浜ではやけどしちゃうことだってありますからね。
また、土に埋めると自然に帰るって思っている人もいますが、炭って炭素の塊なので、土には戻らいないんですね。
石炭が地中に埋まっているけど、土にはならないのと一緒ですね。
BBQの炭の後始末:廃棄方法とは?
さて、炭を完全に消火させたら、灰や燃えカス(消え炭)を廃棄することになります。
キャンプ場やBBQ場には、「灰捨て場」があるところが多いので、その場合は、「灰捨て場」に捨てましょう。
この場合でも、確実に消化してから捨てるのがマナーですよ。
もし、「灰捨て場」が無い場合には、自宅に持ち帰って、通常は「燃えるゴミ」として処分します。
ただ、自治体によっては「燃えないゴミ」になるところもあるので、自分の地域のゴミ分別を確認したほうがいいですね。
なお、灰や燃えカスのゴミを自宅へ持ち帰るときに、特に注意が必要なのは、「水」で消火した場合です。
水で消火した炭は臭いが強烈ですので、先ず新聞紙に包んで、ビニール袋で2重にして、しっかりと包みましょう。
もし、車の中でこの臭いが漏れたら悲惨なことになりますから、慎重にやりましょう。
水を使わない方法なら、ビニール袋にまとめておくだけで大丈夫ですね。
「消し炭」を再利用するのに便利な「ツール」とは?
実は、火消し壺で消した炭(消し炭)は、再利用することができるんですよね。
消し炭は、着火し易い性質があるので、次回の着火時に使うと便利ですよ。
消し炭の保管は、「火消し壺」にいれたままの保管でOKです。
そんな意味もあり、火消し壷を使った消火方法が一番のおすすめなんですね。
ここで、火消し⇒消し炭⇒火起こし⇒火消しという一連のサイクルが出来上がることになりますよね。
火消しと火起こしは、サイクルの一部なので、この両方の機能が一体になっているツールが便利なんですね。
実はそんな便利グッズがあるんですね。
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火起こしだけなら、折りたたみ式のコンパクトタイプも便利なんですが、消し炭まで考えると、火起こし器と火消し壷一体型が便利だと思いますね。
なお、普通の安い木炭だとBBQ終了後には細かいボロボロの炭しか残らないので、「消し炭」として使いにくいですが、「備長炭」の場合だと形をとどめたまま消し炭になるので、次回にそのまま使いやすいですよ。
備長炭はちょっとお高いですが、熾(おき)燃焼の質といい、見た目の美しさといい、燃焼時間といい、消し炭といい、やっぱり値段が違うだけのことはありますね。
唯一、備長炭の欠点って、着火しにくいことなんですが、そんなときはこちらをご参考にどうぞ。
「バーベキューの火起こしを備長炭でも絶対確実に成功させる方法とは?」
まとめ
●BBQの炭の後始末には、「火消し壷」がおすすめ。
●火消し壺で消した「消し炭」は、再利用可能。
●消し炭⇒火起こしのサイクルを考えると、火起こし器と火消し壷の一体グッズが使いやすい。