UVカットの服の効果ってあるの?素材や色はこれがオススメ
2018/04/14
現代ではUV対策はとても重要になってきていますよね。
夏が近づくとUVカットのカーディガンやUVカットの帽子をよく使ったりします。
しかし、一体UVカットのこれらの服はどれぐらいの効果があるものなのでしょうか。
今回は、実際にUVカット製品を購入する際に理解しておくべき点や、UVカット効果の高い素材や色についてご紹介しましょう。
UVカットの服とはどんなもの?
いわゆるUVカット製品には2種類あります。
ひとつは、製品になったものに後加工として紫外線吸収剤などを吹き付けたりするものですので、洗濯に対しては加工の持続性が弱く、色が退色するように洗濯を重ねるたびにその効果が落ちて行ってしまうものです。
このような後加工タイプの製品にオススメなのは、UVカット洗剤で洗うことでUV効果を持続させることですね。
現在市販されているUVカット洗剤は、ニッサン石鹸NSファーファのUVカット洗剤だけのようです。
これは、5回洗浄すれば紫外線カット率97%を実現すると言われています。
NSファーファ/UVカット洗剤 本体 800ml
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以前は、ブルーダイヤのUVカット洗剤もありましたが、最近では見かけなくなりましたね。
また、即効性が必要なときには、衣類用のUVカットスプレーを活用するのが便利です。
SPFウォーター 衣類用 日焼け止めスプレー UVカット 紫外線対策
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後加工タイプとは異なるもう一つタイプは、「UVカット素材」を使用したものです。
これは、製品になる前の繊維に主としてカーボンやセラミック、チタンなどの無機物質を織り込む方法で、UVカット効果は持続し、洗濯などによるUVカット率の低減はないと言われています。
また、太陽光には紫外線だけでなく、赤外線、可視光線などが含まれますが、練り込まれた無機微粒子がこれらの透過も防ぎますので、強い日差しの中でも衣服内の温度上昇を抑えるほか、衣服の中を透けにくくする効果も持たせることができます。
よく白い水着等に活用されていますね。
UVカット素材は、各社で製造されており、代表的なメーカでは、ユニチカトレーディング、旭化成せんい、東レ、クラレトレーディング、帝人ファイバー、東洋紡スペシャルティズトレーディングなどです。
中には素材の断面形状を変えて工夫したものなど、いろいろです。
UVカットの服に適した素材とは?
UVカットに適した素材があることをご存知ですか?
実は、ビニロン、羊毛、ポリエステルは、特殊な加工をしなくても、紫外線カット率が高い特性があります。
一方で、シルク、ナイロン、レーヨンや麻は、紫外線カットには向いていないんですね。
特に、ポリエステルは紫外線を吸収する作用があるので、紫外線対策としては非常に良い素材です。
しかし、通気性が悪いため、夏素材としてはあまり好まれませんね。
逆に、夏によく着るTシャツなどの「綿素材」は紫外線を透しやすいので、紫外線対策には不向きなんです。
綿100%のUVカット素材はありませんので、注意が必要ですね。
ただ、ポリエステルと綿の「混紡素材」は紫外線を透しにくいと言われます。
また、生地の厚さもUVカットには影響を与えます。
当然ながら薄いものよりも厚手のほうがUVカット効果は大きくなります。
透けて見えるようなものは、UVカット効果も薄くなりますね。
UVカットの服に適した色とは?
UVカットには濃い色の服が適しています。
つまり、黒が一番適しており、白が一番適していないことになります。
ですから、UVカット加工をしていない、真っ白な綿の服は特に注意が必要ですね。
夏は涼し気な淡色を着たいものですが、その場合にはUV対策を施したものを使うのがポイントですね。
もし、効果が落ちてきたら、UVカット洗剤やUVカットスプレーも上手に使って、UV効果を維持させることが大切ですね。
まとめ
●UVカットの服には後加工したものと、繊維にUVカット素材を使ったものがある。
●UVカットにはポリエステルが一番適している。綿にはUVカット効果がない。
●UVカットの服は、ポリエステル素材で濃い色で厚手のものが最適となるが、それでは、夏の服には適さないため、UVカット加工された服を使いながら、UVカット洗剤やスプレーで効果の低下を防ぐのが得策。