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透析患者の病院の食事ってどんなの?入院してわかった食のコツとは?

      2019/05/22

先日、腹膜透析のためにお腹にカテーテルを埋め込む手術のために9日間入院しました。

その間に当然ながら病院の食事をとっていたわけですが、これが結構自分にとっては衝撃的だったんです。

 

自分では、それまでもそれなりに食事管理をしているつもりでしたが、実際に入院してみると、自己管理の甘さを痛感させられましたね。

透析食をある程度の期間食べるということはとっても参考になりますね。

 

そこで、今回は、私自身の経験からわかった慢性腎臓病(CKD)の方や、透析を受けておられる方の食事のコツについてご紹介しますね。

 

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透析患者の病院の食事ってどんなの?

私は、2019年3月18日から3月26日までの9日間入院していました。

手術のあった20日の日以外は、毎日、当然ながら透析食を食べていました。

正確には、私は、まだ透析を開始していないので、透析患者ではありませんが、配膳された食事にはしっかりと「透析食」と書かれてありました。

 

さて、透析食の実際の写真は、どんな感じだったのでしょうか。

 

昼食:カレーライス+サラダ+缶詰の果物

 

 

夕食:ご飯+焼き魚+おからの和え物+お浸し+缶詰の果物

 

 

朝食:ご飯+鮭の焼き魚+いんげんの煮物+焼海苔+野菜の和え物+ヨーグルト+クッキー

 

 

夕食:ご飯+鶏肉の野菜和え+大根や人参の煮物+缶詰の果物

 

 

夕食:ご飯+焼き肉+キャベツの酢の物+もやしやきゅうりの和え物

 

 

さて、どんな印象ですか?

ちょっと寂しい感じの食事に見えるかもしれませんが、私にとっては、非常に満足な食事でしたね。

ほとんどのものは十分に美味しくて、味に不満はありませんでした。

 

確かに薄味なものが多いですが、中にはしっかりと濃い味のものもありましたね。

入院中には、ほとんど体も動かさないので、量的にも少なくてお腹が空くってこともありませんでした。

さて、ここで、私が病院で食べた透析食の特徴を少し客観的にまとめてみると、こんな感じになると思います。

 

量が少ない

ご飯は200gでお茶碗に軽く一杯分でしたし、おかずも2品以上はありましたが、その量はいつも少な目です。

メインのおかずは、魚なら一切れ、肉なら一枚という感じで、それに野菜の小鉢が2つか3つって感じです。

いつもの自分の食事が食べ過ぎってことに、初めて気づかされました。

 

味噌汁は出ない

汁物といえば、食事前に配られるお茶(番茶)だけでした。

味噌汁は塩分が多いですから、やっぱり出ませんでしたね。

これは当然とも言えるでしょう。

薄味のスープも出ませんでした。

 

生野菜は出ない

野菜はすべて湯通ししたものや煮物のようなものでした。

生野菜は、カリウムが多いですからね。

 

生の果物は出ない

果物はすべて缶詰のものでした。

生の果物には、カリウムが多いためで、生の野菜と同じ理由です。

 

調味料として醤油やマヨネーズが付く

調味料は、すべてビニールの小袋に入った使い切りタイプでした。

病院食なので安心して全量を使い切ることができました。

醤油は、塩分0.2%と表示されたのもので、マヨネーズは、味の素の「ピュアセレクト」でした。

 

多分、他にも栄養士の方はいろんなことを考えて、メニューを作っていると思いますが、素人の私から見ると、以上の5点が印象的でした。

そして、今回の入院期間中の食事の経験は、自分の食生活を見直すための非常に良いきっかけになりました。

退院してからも、食事には以前よりずっと気を使うようになりましたからね。

 

「おい、もっと前から気づけよ!」って言われそうですが、やっぱり人間せっぱつまらないと真剣にならないのでしょうね。

今回は、お腹に異物であるカテーテルが入れたりして、痛かったりしてなんかだで結構つらいわけです。

そして、本当に透析がすぐ目前になったところで、今更ながら食事療法に真剣に向き合えるようになった気がします。

今までは、心のどこかで「まだ、大丈夫・・・」みたいな気持ちがあって、なにかと好きなものを食べていたけれど、今、崖っぷちに立ってみて、あらためて自分の食生活を真剣に見つめ直す気になってきたんです。

 

また、毎日の食事のことなので、やっぱり妻の手料理がとっても大切ですね。

彼女も今回の入院を機に、今まで以上に塩分を減らした料理を手作りするようになってくれました。

以前は、出来合いのおかずを買ってくることも多かったのですが、少なくとも、私にだけは、極力そうゆうものを食べさせなくなりましたね。

お互いに、この入院でなにかを感じたんだと思います。

 

退院後に修正した自分の食生活とは?

病院での食事のイメージをもったままで、自分の生活に戻ると、食生活を随分変える必要があることに気づきました。

そこで、すぐにできることから、どんどん変えていくことにしました。

大きな変更点は、以下の3点です。

 

ご飯の量を少なくする

私のご飯は、低タンパク米にしているので、家族とは別で自分の分だけ、小さな炊飯器で炊いています。

今までは、2合炊いたら、半分を夕食に、残りの半分を翌日の昼食の弁当にしていたんです。

つまり、1食1合です。これって、ご飯350gになるので、ちょっと多いですよね。

 

そこで、2合炊いたら、それを3等分して、その1/3を1食分としました。

これで、ご飯233gですので、ほぼ病院食並になります。

昼のお弁当箱がスカスカになりました。(笑)

 

晩酌のつまみを止める

私は基本的に晩酌をします。 缶チューハイ1本か、缶ビール1本程度です。

まあ、適度なアルコールは特に問題ないといいますし、止めるほどではないかなと。

ただ、問題はおつまみなんですね。

 

会社の帰りにスーパーによって、酒のつまみを買って帰ってくることが多かったのです。

刺し身や焼き鳥等、いろんなものを欲望のままに買っちゃいます。

そして、家では、酒のつまみとビール等で晩酌をしていました。

晩酌のあとに、夕食(ご飯とおかず)を食べるわけです。

 

これが食べ過ぎの原因であると思い、つまみを全面的にやめました。

つまみは、夕食のおかずそのものにすることにしたのです。

つまり、晩酌は夕食のおかずでビール等を飲むわけです。

そして、食事は、シンプルにご飯にふりかけ程度で済ます感じです。

これで、酒のつまみに含まれる多く含まれるタンパク質やリンを摂取しないで済みますね。

 

調味料の見直し

塩分を控えることはとっても重要なので、以前から醤油スプレーを使っていたこともありますが、目詰まりを起こしたりして、いつのまにか使わなくなっていました。

食塩も、塩のスプレー調味料を購入していたのに、最近ではなんとなくあまり使わなくなっていました。

 

今回、病院で出された調味料は、すべて小袋に入った「使い切りタイプ」でした。

これって、その小袋全部使っていいと思うと精神衛生上も、とってもいいんですよね。

いつもなら、普通の醤油なら少しだけとか、チマチマ使っているわけですが、ドバーっと気持ちよくかけてもいいのって嬉しいわけです。

全量使っても、そこに含まれている塩分がわかっていれば、安心して食べられます。

 

そこで、私も醤油は、この減塩醤油の小袋タイプに変更しました。

また、醤油の代わりに随分ポン酢を使っていましたが、これも瓶からふりかけると、ついついかけ過ぎになってしまうので、ポン酢も小袋タイプに変更しました。

そして、塩味は、塩のスプレー調味料だけにすることにしました。

この塩と醤油とポン酢を見直すだけで、調味料からの塩分は極力抑えることができるはずです。

 

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慢性腎不全や透析食におすすめしたい食品とは?

今回の入院中に食べた透析食をヒントに、私自身が採用した食品をご紹介しますね。

中には以前から使っている食品もありますが、まとめて紹介しちゃいます。

 

通常の食品に比べると高価になってしまうのは仕方のないことですね。

需要がそれほど多いわけではないですから、大量生産もできませんしね。

 

腎臓病になってしまったら、食事にはお金をかけるという「覚悟」が絶対に必要です。

ちょっと高いからという理由だけで、これらの食品を敬遠するのは、非常にもったいないことです。

腎臓ってお金では買えないですから、お金で買えるこれらの食品を上手に活用して、腎臓の機能も少しでも維持させてあげたいものですよね。

 

お米

タンパク質やリンを抑える意味では、おかずに気を使うのも大切ですが、主食であるご飯こそ重要です。

詳細は、こちらでも紹介していますので、ご参考にどうぞ。

 

私が一番おすすめしたいのは、「低タンパク米」です。

これは通常のお米と同じ食味でありながら、吸収されにくいタンパク質が多いお米です。

私がいつも使っているのは、「メディカルライスソフト」です。

これはLGCの精米率を上げたもので、病院の先生から勧められたものです。

普通のお米と変わらず、美味しく食べれるのが嬉しいです。

参考URL:https://store.shopping.yahoo.co.jp/rqg7f457xl3ayfuecerizzphcm/mvfvv4dw1m.html

 

これ以外にも、私が気になっているのは、もう少しお手頃価格の「ゆめかなえ」です。

今度は、こちらも試してみようと思っています。

 

 

塩はどうしても必要な味付けですね。

でも、安易に「減塩しお」等を使うのも危険です。

「減塩しお」には塩化ナトリウムの代わりに塩化カリウムを使用しているものがあります。

腎臓病患者にとって禁忌のカリウムが入っていますから、かえって体に悪いことになってしまいますよね。

 

減塩の方法については、こちらでも紹介していますので参考にどうぞ。

私が一番おすすめしたいのは、「塩のスプレー調味料」です。

食べる直前に、スプレーでシューっと吹きかけることで、十分に塩味を感じることができます。

調理中には塩は極力使わずに、食べる直前にこれを使うだけにします。

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醤油

醤油も日本人には必要不可欠な調味料ですよね。

今では減塩醤油も一般に売られていますので、これらを活用するのもいいですね。

ただ、減塩という言葉だけに踊らされるのではなく、ご自分で塩分含有量を確認して、どれくらい塩分が含まれているのかをしっかりと把握することも大切です。

 

私が、今回試しているのは、「豆醤(まめびしお)」です。

これは醤油風味の調味料となっていて、香りはたしかに醤油ですが、味はあまりしませんね。

また、小袋入りなので、使いやすいのですが、1袋10gってちょっと多いですね。

5g程度でいいかなって感じです。

それでも、1袋に塩分0.02gですからとっても安心して使うことができるのはいいです。

 

 

ポン酢

今までは、醤油のかわりにできるだけポン酢を使っていました。

醤油よりは減塩になると思っていたからです。

しかし、実際にはポン酢にも塩分は相当含まれていて、さらにポン酢だと醤油よりもかけ過ぎてしまうことも多い感じがしてました。

そこで、醤油と同じように使いきりタイプのポン酢を使うことにしました。

 

私がおすすめしたいのは、キッコーマンの「だしわり ぽんず」です。

こちらは、使い切りタイプで1袋でも、塩分0.24gに抑えられます。

柚子風味のさわやかな味わいにも満足です。

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味噌

味噌も日本人にとっては必要不可欠な調味料ですよね。

でも、味噌汁は塩分が多いので、禁忌です。

滅多に私も飲むことはありません。

ただね、どうしてもたまに飲みたくなることがありますよね。

 

そんなときは、スーパーで売っている普通の減塩の即席味噌汁を使います。

ただ、減塩とはいえ、味噌汁一杯には1.6g程度の塩分が含まれていますので、さすがにこのまま飲むことはできませんね。

ここは、単純な方法ですが、即席味噌汁の具は全部お椀に入れて、だし入り味噌のほうは半分だけをお椀にいれて、お湯を少なめに注ぎます。

味噌の残り半分は思い切って捨てます。(もったいなから残しておくとかはしないことです)

それで、ちょっと薄い塩分0.8gの味噌汁が出来上がるわけですね。

たまに飲むなら、これでも十分美味しく感じるはずです。

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マヨネーズ

マヨネーズは、腎臓病の患者にとって使いやすい調味料です。

タンパク質も塩分もそれほど多くないのがいいですよね。

 

中でも、私がおすすめしたいのは、味の素の「ピュアセレクト」ですね。

これは、自分でスーパーで探した中で、もっとも塩分が少なかった商品なんですね。

大さじ1杯(15g)あたり食塩0.27gでした。

偶然、病院の透析食でだされたのもこの「ピュアセレクト」だったんですね。

病院で使っているぐらいですから、太鼓判を押された気分です。

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まとめ

●病院で食べた透析食は、毎日の食事のためにとても参考になりました。

●食事の量を減らすことと、調味料の工夫がとっても有効に感じました。

●透析までの時間を伸ばすため、できるだけ食事に気を使って行きたいと思います。

 

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