旅館の基本マナーとは? これだけは守りたい9ヶ条!
2018/06/02
和風の旅館はいいものですよね。
日本人の古き良き文化を継承してくれている数少ない施設の一つでしょう。
そんな和風の旅館や温泉旅館をスマートに使うためにはちょっとした基本的なマナーを知っておくと、格段に快適に過ごせます。
逆になにも知らないで行くと、戸惑ってしまうこともあるでしょう。
ここでは、たとえ高級旅館に行ってもスマートに対応できるように、旅館に宿泊するための基本マナーをご紹介しましょう。
目次
旅館の基本マナー!これだけは知っておきたい常識5ヶ条!
1.旅館到着時の予定時間が遅くなる場合は?
旅館で夕食を食べる場合などは、旅館側でもお客様の到着時間に合わせて準備を進めています。
大きく予定が遅れるような場合には、必ず電話するようにしましょう。
旅館側に本当にくるのだろうか、ドタキャンなのだろうか、・・などと余計な心配を掛けないようにするという気遣いは常識の範囲ですよね。
2.さあ、旅館に到着! 靴の脱ぎ方は?
高級旅館では、旅館の玄関は正に顔ですから、立派な造りになっているのが普通です。
ホテルと違って、玄関からは靴を脱いで上がりますよね。
その時、玄関に向かってまっすぐ前を向いたまま靴を脱ぎましょう。
そして、玄関に上がってから靴の向きを変えましょう。
もし、仲居さんが靴をサッと揃えてくれたら、お礼を言いましょうね。
3.ウェルカムドリンクサービスとは?
高級旅館では、チェックインの時に、休憩できる場所に案内されて、ウェルカムドリンクやちょっとしたお菓子等のサービスを受けることが多いです。
旅館側も部屋の準備やお茶の準備などで少し時間がいるのかもしれません。
早く部屋に案内して欲しいかもしれませんが、ここはゆっくりと落ち着いて、旅館の造りなどを鑑賞したり、庭があれば覗いてみたりして、少しの間、ゆっくりとお茶など飲んで寛ぎましょう。
4.部屋に通されたらどこに座る?
さあ、仲居さんが荷物を持ってくれて、部屋へ案内してくれます。
まず、部屋に通されたら、あなたはお客様ですから、床の間のある上座に座りましょう。
ご家族でいったら、一番の年長者が上座に座ります。
というのが、礼儀となっていますが、まあ、固いことは言わずに、自分の座りたいところに座っていいでしょう。
ただ、念のため、自分より目上の人がいるときは、上座は避けておくのがスマートですね。
5.畳の縁や敷居を踏まない?
これは、和室では当たり前のことなのですが、畳の縁を踏んだり、敷居を踏むのは、その家を侮辱することになりますので、絶対にしないようにしましょう。
って、これくらいは常識ですよね。
旅館の基本マナー! ここは対応を気をつけたい4ヶ条!
1.仲居さんへの心付けは?
仲居さんがお部屋で、お茶を入れてくれた場合には、昔の人はここで必ず「心付け」と言われるお金を渡していました。
でも、今はサービス料として10%は別に請求されますので、基本的には必要ないことになっています。
ただ、特別なお願いをしたとか、多少無理をしてもらったとか、とにかくとてもお世話になったとか、仲居さんのおかげてとても楽しい旅行になったとか、様々な理由から、やっぱり心付けを渡したいという場合もあるかもしれませんね。
そんなときは、こちらを参考にしてみてください。
「旅館で心付けやチップは必要?金額は?包み方は?タイミングは?」
2.フェイスタオルを持ち帰る?
アメニティーグッズは持ち帰り前提としていますが、フィエイスタオルはどうでしょうか。
これは普通、旅館の名前を印刷してあるものが多く、持ち帰りを許容していると思いますが、念のため、持ち帰りたい場合には、旅館に確認しましょう。
当然ながら、バスタオルは絶対にダメですよ。
3.飲み物等の持ち込みは可能?
旅館に飲み物等の持込をしていいものでしょうか?
食事の時のビールやジュース等の飲み物は、ちゃんと旅館に注文しましょう。
旅館での食事は、レストランや居酒屋と同様に飲食業として免許をとっており、飲み物を注文するのがルールだからですね。
レストランで、いきなり持ち込みのビールを飲み出す人はいませんよね。
基本的にはそれと同じです。
一方、部屋に戻ってからの飲み物やおつまみなどは、どうなのかといういうと、これは旅館によりルールが異なります。
一般には、高級旅館では不可としているところが多いですが、たとえばビジネスホテル等では普通に皆さんコンビニからビールを買ってきますよね。
まあ、気持よく過ごすためにも、事前に旅館側に確認しておくのがいいでしょう。
その際には、部屋に冷蔵庫はありますか?というような、婉曲的に聞くとスマートですね。
もし、持ち込みOKの場合、持ち込み分はちゃんとゴミも自分たちで持ち帰るのがマナーですよ。
4.中国人等の迷惑なマナーにどう対応する?
今や名の通った有名な旅館でも、中国人等の旅行者と一緒になることが多くなってきました。
彼らには、そもそもマナーという概念もなく、ただ、お金を払えばなにやってもいいだろう的な考え方の方が多いように思われます。
昔の日本も同じようなものだったのかもしれませんので、単純に責めることもできないような気もします。
私の個人的な体験ですが、随分前、崩壊直前のソ連に出張に行った時に、日本の会社のお客様と一緒にレストランに行ったのですが、そのお客様は大声で、参加者全員と挨拶をして「カンパーイ!」とか叫んでいるわけです。
日本の居酒屋では、良く見る普通の風景ですよね。
でも、そのレストランは、外国人が行くところですから、多分それなりの格式のあるレストランだったと思うんです。
周りの物静かなロシア人が迷惑そうな顔をして、こちらを見ていたのを忘れられません。
そんなもんだと思うんですよね。中国人たちも悪気はないんですよね、きっと。
でも、実際に一緒の温泉に入ったりすると、普通では理解できないことをするので、不快感は拭えません。
極力、接触を避けることをおすすめします。
食事するときも、近くに席は取らないことです。
触らぬ神にたたりなし、これがお互いにとって幸せだと思います。
まとめ
●旅館に宿泊する際には最低限のマナーは理解してスマートに利用しましょう。
●旅館の仲居さんへの心付けの考え方も理解して、自分なりの対応を決めておきましょう。
●あとはとにかく楽しく気持よく過ごすことが一番ですね。