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インフルエンザに麻黄湯!子供に服用できるの?予防は?

      2017/10/16

インフルエンザといえば、今やタミフルリレンザが特効薬として有名ですよね。

ただ、一時話題になった子供が服用した場合の副作用で、子供に多いと言われる異常行動が気がかりですね。

必ずしも薬の副作用であるかどうかは不明な点もありますが、やっぱり気になるところです。

 

そう言う意味では、副作用が比較的少ないと言われる漢方薬でインフルエンザを撃退できれば安心ですよね。

漢方では、インフルエンザといえば麻黄湯(まおうとう)が有名です。

 

ここでは、麻黄湯は子供にも使えるのか、また、予防効果はあるのか、についてご説明します。

 

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麻黄湯は子供のインフルエンザにも使えるの?

結論から言うと、麻黄湯は小さな子供にも使うことができます。

2歳以上であれば、適切な量を守って使うことができます。

 

タミフルやリレンザを飲んだ子供に起こる可能性があると言われる異常行動の副作用が不安な場合には、医師に麻黄湯の処方を相談してみるのがいいと思います。

もし、市販の麻黄湯を自己判断で使用する場合には、説明書をよく読んで用法・用量をしっかり守って使うことが大切ですね。

 

ただし、麻黄湯にも副作用がありますので、場合によっては悪化させてしまうこともあるんですね。

もし、万が一、悪化しているような場合には、すぐに医師に相談するようにしましょう。

 

では、麻黄湯についてもう少し詳しく見ていきましょう。

 

麻黄湯とはどんな薬?

麻黄湯は、タミフルに匹敵する薬効があると言われています。

凄い効き目ということですね。

タミフルが細胞内で増殖したウィルスが拡散するのを阻止するのに対して、麻黄湯はウィルスの細胞内への侵入を阻止するということなので、より直接的に効くって感じですね。

 

麻黄湯とは、一般的に風邪やインフルエンザのひき始めで、ゾクゾク寒気がして、発熱があり、関節痛や頭痛が有る時に使われます。

麻黄湯は、発熱はあっても汗が出ないときに、体を温めて汗を出させる効果がありますから、服用すると暑くなって熱が上がったように感じることもあります。

 

ここで注意したいのは、麻黄湯は、「誰でも何時でも、服用させすればインフルエンザに効果が有るというわけではない」という点です。

ある一定の条件に合致したときだけに効く薬ですので、使い方に注意が必要です。

特に、市販薬を買って飲む場合には要注意ですね。

 

麻黄湯がインフルエンザに効果的な場合とは?

麻黄湯がインフルエンザに有効に作用するには、以下の3つの条件が揃っていることが大切です。

一つ目は、症状が、「ゾクゾクする寒気がり、発熱があり、頭痛や関節痛があり、首や肩のコリがある」場合です。

汗が出ていないところがポイントですね。

 

二つ目は、患者の体質が、漢方で言うところの「実証タイプ」であることです。

実証タイプとは、体力があり病気に対する抵抗力が強い人で、風邪などでは症状が激しく現れるタイプですね。

ガッチリした体格で筋肉質で、声が大きくて胃腸が丈夫な感じのタイプです。

 

三つ目は、服用のタイミングが、風邪やインフルエンザの区別が付かないくらいのごく初期であることです。

ゾクッときたときですね。

 

まとめると、普段は活発なタイプの人が、風邪・インフルエンザのごく初期にゾクッと寒気を感じた時に、麻黄湯はとても効果的ということになります。

元気に走り回っているような子供が、突然ゾクッと寒気を感じて、汗が出ていないようなら、使えると思っていていいでしょう。

 

麻黄湯を使ってはいけない場合とは?

麻黄湯を使ってはいけない場合は、上記の逆になるわけですね。

 

一つ目は、症状が、「あまり寒気を感じず、体が熱っぽく、汗をかき、暑さで布団をはがすような状態で、喉の痛みや乾きがある」場合です。

すでに汗が出ているところがポイントですね。

 

二つ目は、患者の体質が、漢方で言うところの「虚証タイプ」であることです。

虚証タイプとは、実証タイプの真逆のタイプで、体力がなく病気に対する抵抗力が弱い人で、風邪などでは症状があまり激しく出ないタイプですね。

痩せていて、きゃしゃな体格で、声が小さく弱々しくて胃腸が弱い感じのタイプです。

 

三つ目は、一旦熱が下がった後に、再びぶり返した熱には麻黄湯は適しません

 

まとめると、普段はおとなしいタイプの人が、体が熱っぽく汗をかいていたり、インフルエンザが長引いていたり、ぶり返しの熱が出た時には、麻黄湯は使えない、と考えていいでしょう。

 

麻黄湯の飲み方とは?

麻黄湯は、最後に「湯」とありますので、お湯やぬるま湯で飲んだり、お湯に溶かして飲むことが正しい飲み方です。

顆粒で、溶けにくい場合には、少量の熱湯に1包を入れて、良くかき混ぜ、電子レンジで30秒程度加熱すれば完全に溶けます。

その後は水で温度を調整して、ぬるま湯にして飲むといいですね。

 

ただ、麻黄湯はかなり苦いんですね。「良薬口に苦し」というわけです。

子供が苦くて飲めない場合には、ココアやはちみつに混ぜて飲むのもいいですね。

あるいは、オブラートに包んで白湯で飲むか、子供には、薬を飲みやすくするゼリーを使うのもおすすめです。

子供が飲みやすいように工夫して上げることが大切です。

 

ただ、気を付けたいのは、麻黄湯は発汗作用を目的としている薬なので、冷たい水で飲むと薬効が低下する可能性があるので、冷たいもので服用するのは避けたいものです。

 

麻黄湯は予防に効果あるの?

結論から言うと、麻黄湯にはインフルエンザを予防する効果はありません

 

ただ、実際に、風邪なのかインフルエンザなのかハッキリしない段階の患者に、麻黄湯を処方して様子をみる医師も少なくありませんので、このような使い方は予防と呼べるのかもしれませんね。

予防という言葉の捉え方にもよりますが、ちょっと喉が痛い、身体がだるい、熱っぽいなど、体の不調があるときに麻黄湯を飲むことで、インフルエンザの予防にもなるとも言えるかもしれません。

一方で、上述しましたように、体に合わない場合には症状が悪化する場合もありますので、そのような兆候が現れたらすぐに医師や薬剤師に相談しましょう。


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麻黄湯はどこで買えるの?

麻黄湯は、普通のドラッグストアやネットで購入することができます。

 

この薬はごく初期に使用するのが原則ですから、自宅に常備しておくと便利ですね。

ゾクッときたら、飲んでおくと安心ですね。

 

病院で処方してもらうのが一番安全で、一番安く買うことができます。

保険適用ですからね。

 

ただ、ゾクッと来た時にすぐ病院に行ける状況だといいのですが、そうゆうときばかりとは限りませんから、やっぱり自宅に常備しておくと便利ですね。

 

ツムラ、クラシエ等から顆粒や錠剤が発売されています。

 

 

 

ツムラでは麻黄湯のドリンクタイプも発売されています。

15歳以上となりますが、お手軽で便利ですね。残念ながら、小さな子供には使えません。

 

まとめ

●インフルエンザにかかった子供にも麻黄湯は使用できます。

●ただ、子供が元気であることと、汗をかいていないこと、ごく初期であることであることがポイントです。元気がなかったり、汗をかいていたり、インフルエンザが長引いたり、ぶり返しの熱が出たときには使えませんので要注意です。

●麻黄湯は、インフルエンザの予防には効果がありませんが、ごく初期に飲むことで効果があるので、それを予防と言えるかもしれません。

 

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