蟹を美味しく解凍するには冷蔵庫で丸一日ぐらいじゃとても無理!
2018/05/13
蟹って美味しいですよね。特に、私は毛ガニが大好きです。
あのミソ、たまりませんね~。熱燗を甲羅に入れて飲む甲羅酒も最高です。
ところで、蟹の解凍ってどうしてますか?
よく冷蔵庫で1日~1日半かけてゆっくり解凍するって聞きますが、本当でしょうか?
経験的に、なんか怪しいなと思ったので、今回は実際に冷凍した毛ガニの解凍を試してみました。
ところで、蟹ってどんなふうに売っているの?
通常、通販などで買う場合は蟹は冷凍物が多いですね。
冷凍物には生の蟹を冷凍したものと、茹でてから冷凍したものがありますが、一般的には茹でてから冷凍したものが圧倒的に多いです。
茹でてあるので、解凍さえすれば、そのまま食べれるのでとっても便利です。
また、生きている蟹を通販で購入することもできます。
味としては、生きている蟹を買って、自宅で茹でてすぐ食べるのが一番美味しいですね。
以前は、小さな子供たちに生きた蟹を見せたくて、生の蟹ばかり通販で買っていました。
ただ、保存ができないのと、ちょっとお値段が高目なのと、茹でるのがちょっと面倒なので、最近では冷凍蟹一本になっています。
北海道の市場などでは、冷凍していない茹でた蟹を売っているところがメジャーですが、普通のスーパーなどでは、一般には冷凍蟹が圧倒的に多いですね。
冷凍蟹って、なんとなく美味しくない印象があるかもしれませんが、解凍さえ上手にすれば、かなり美味しいですよ。
そこで、大切になってくるのが、上手な解凍方法ですよね。
では毛ガニをゲットして、実際に解凍してみましょう。
まずは、蟹をゲット!
今回は、毛ガニ2杯をふるさと納税でゲットして「年越し」(年末)に食べることにしました。
ふるさと納税って本当助かりますよね。庶民の見方です。
ただ、ふるさと納税は納品の時期が明確ではないことが多いですよね。
そこで、今回は、年越し用なので、11月中旬に注文しました。
すると結構早く12月上旬には到着してしまいましたので、そのまま、冷凍庫で保存しました。
ちなみに、冷凍蟹の保存は家庭の冷蔵庫では、約1ヶ月が目安ですので、あまり長く置いておかないほうがいいですね。
どうしても味が落ちちゃいますからね。
今回は、12月上旬に到着して、12月31日の年越しに食べるので約1ヶ月ですが、結果的には全く問題ありませんでした。
冷凍蟹って相当頑固な氷に覆われていて、蟹の表面には乾燥を防ぐためにグレースという氷の薄い皮膜があるんですね。氷でコーティングされているわけです。
これのお陰で、蟹をそのまま、ゴロンと冷凍庫にいれておいて大丈夫です。
今回も特になにかに包むわけでもなく、こおったままゴロンといれて、ビニールをかけておいただけです。
いよいよ、解凍を始めます!
さて、それでは、いよいよ解凍しましょう。
解凍のポイントは、ゆっくりと解凍することですので、やっぱり冷蔵庫で解凍するのが一番いいですね。
ちなみに、解凍しちゃうと、遅くとも2~3日以内には食べ切る必要がありますので、解凍のタイミングって気を使います。
よく失敗するのは、食べるギリギリになってから、冷凍庫から冷蔵庫に移して、解凍する場合ですよね。
冷凍蟹って、そんなに簡単には解凍できないので、結局は間に合わなくなって、室温で溶かすとか、流水で溶かすとか、という緊急措置になっちゃう場合が多いですよね。
ですから、食べる日が決まっている場合には、いつから解凍を始めるかが重要なわけですね。
今回の場合は、31日の夜に食べるので、そこまでに美味しく冷凍蟹を溶かしたいわけです。
ちなみに、北海道ではお正月よりも、その前日の年越しが食のメインイベントになっており、今でもその習慣が体に染み付いているんですね。
このあたりに興味の有る方は、こちらの記事を参考にどうぞ。
「おせちは元旦に食べる?大晦日に食べる? 北海道の習慣とは?」
冷凍蟹の食べ方でよく見かけるのは、「冷蔵庫で、1日~1日半で解凍できます」ってやつですね。
私としては、「本当にやったことあるの?」って疑問を感じちゃいます。
とても1日ぐらいじゃ、あの頑固な氷は溶けませんよ。
1日では、まだ、カッチンカッチンです。
さて、そこで、私はいつから解凍を始めたかというと、29日の朝です。つまり、食べる3日半前ですね。
まあ、いつもは適当に解凍していますので、あまり時間に気を使っていませんでしたが、今回はしっかりと確認しました。
解凍の方法ですが、まず、蟹1個を新聞紙1枚にくるみます。
この時に注意したいのは、甲羅を下にしたいので、甲羅がどっち側なのかしっかり把握しておくことです。
新聞紙にグルグルって回して包むとどっちが甲羅がわからなくなりますからね。
蟹の甲羅を下にしたままで、新聞紙を回して包む様にすれば大丈夫ですね。
ちなみに、甲羅を下にするのは、大切な蟹ミソが流れ出ないようにするためです。
新聞紙が乾燥を防ぎ、溶けた水を吸い取ってくれます。
更に、サランラップやビニール袋で包めば完璧でしょう。
これは、乾燥防止のためですね。
冷蔵庫の場所を結構専有しますから、予め場所の確保をしておきましょう。
さて、3日後どうなったでしょうか?
まず、解凍を始めてから、1日後では新聞紙がほんのすこし濡れた程度でほとんど氷は溶けていません。
一応、新聞紙を交換します。
2日後にも新聞紙が少し濡ていますが、1日目よりは濡ている感じです。やっぱり氷はほとんど溶けてません。一応、新聞紙を交換します。
3日目の朝は、新聞紙が全体に濡れていてしっとりしています。お皿の下にも少し溶けた水が溜まっています。
それでも、蟹の足側には氷がまだ結構残っています。
反対の甲羅側は随分溶けています。ただ、足の間には氷がまだありますね。
でも随分溶けていそうなので、ゴムを外して、足を動かしてみると、動きます。
氷は残っているものの、中のほうは溶けてきたみたいですね。
あと、半日後の夕食で食べるにはちょうど良さそうです。
再度、乾燥を防ぐためのラップをして冷蔵庫に入れます。
新聞紙はもういいかな、と思って取っちゃいましたが、ここに来て氷の溶ける速度が上がってきたようで、水がで皿の下にすぐに溜まりますので、時々ラップの隙間から水を捨てます。
後は捌いて、4人に取り分けるだけですね。
以上、結論として、冷蔵庫で冷凍カニを溶かすには、約3日かかったことになります。
あなたの冷凍蟹を解凍するときの参考にしてくださいね^^
>>>追記:
今回は冬に解凍したために、3日間かかったようです。
春に、別の毛ガニを解凍してみたら、丸1日で解凍できました。
季節によって、冷蔵庫の中の温度も少し違ってきますので、その影響が出たかもしれません。
目安としては、冬なら3日で、春~秋なら1日を解凍時間としてみておけば良さそうです。
まとめ
●冷凍蟹の解凍は、冬場なら3日前から冷蔵庫に入れるのがおすすめ。冬以外なら1日前でも大丈夫。
●蟹の乾燥を防ぐため、甲羅を下にして新聞紙で包んでラップすれば完璧です。
●ゆっくり解凍して美味しい毛ガニを楽しんでください。