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腹膜透析の体験談!いよいよカテーテルを取り出して透析開始!

      2019/09/18

今年の3月に腹膜透析をすることに決定した後、まずはその準備のためのカテーテルをお腹に埋め込みました。

その後、しばらくは経過観察をしていましたが、検査の数値がいよいよ悪化してきたため、7月16日から透析を始めることになりました。

さて、今回はお腹に埋め込んであるカテーテルを取り出して、透析を開始するまでの体験談です。

 

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腹膜透析とは?

腎臓の機能がなんらかの原因で低下してくると、その回復は普通見込めないんですね。

一度悪くなったら回復しないのが、腎臓や肝臓などの臓器なんです。

だから、腎機能を維持するために、食事療法や薬で管理していくわけですが、それでも腎機能の低下の速度を抑える程度にしかならないのが普通です。

 

私の場合も腎機能が徐々に低下を続けて、とうとう透析開始の指標となるクレアチニンが8を超え、BUN(尿素窒素)も100を超えてしまいました。

透析には、血液透析と腹膜透析があるんですが、一般的に透析といえば、血液透析をイメージしますよね。

腹膜透析は、まだ全透析患者数の3%程度しか普及していないんです。

私の場合は、はじめから腹膜透析を希望しました。

というのも、まだ会社で仕事を続ける必要があるためです。

腹膜透析なら、仕事を続けながら、病院への通院は月に1~2回だけで、あとは自宅で透析することができるのが最大のメリットです。

 

さて、そんな腹膜透析とはどんな透析方法なのでしょうか。

血液透析は血液を機械に通して、血中の老廃物や水分を取り除く方法で、特殊な膜を使用して老廃物や水分を濾過しています。

腹膜透析では、その特殊な膜の代わりにお腹にある腹膜を使うのです。

お腹の中に、透析液を入れて4~8時間程度ためておくと、腹膜を介して血液から老廃物や水分が透析液側に出てくるんですね。

そこで、その透析液を体外に排出すればいいわけです。

おしっこをお腹の中で作っているイメージですね。

 

この透析液の注排液の作業は30分程度ですみますし、それを1日に3~4回行なうわけです。

この作業は、毎日行う必要がありますが、とても簡単なので、自宅で自分でできるため、私のようなサラリーマンにはぴったりなわけです。

ちなみに血液透析の場合だと、週3回x4時間程度病院に行って、そこで透析を受ける必要がありますので、それと比べるとずいぶん生活の自由度が高いといえます。

 

ただ、お腹に透析液を入れたり出したりするために、カテーテルというチューブをお腹の中に埋め込む手術が必要になります。

私の場合もこの3月にカテーテル埋め込み手術をしました。

詳細はこちらを参考にどうぞ。

 

また、腹膜透析は一生続けられるものではなくて、腹膜の機能が劣化すると使えなくなるので、数年~10年程度で血液透析に移行する必要があります。

私の場合は、あと6年半で定年退職の予定ですから、少なくもその間は腹膜透析にしたかったわけです。

 

また、腹膜透析ではカリウムの制限がないので、フルーツや野菜を普通に食べることができるのは、非常に大きなメリットです。

というのも、腹膜ではカリウムも透析液に出ていってしまうからなんです。

私の大好きなスイカを当分は食べれるわけです。

これは嬉しい。

 

カテーテルを取り出す手術は痛いの?

今回は、2度目の入院です。

前回の1度目は、3月にカテーテルを埋め込む手術を受けたわけですが、今回は、7月に再度入院して、カテーテルを取り出して腹膜透析を開始するためです。

カテーテルは、お腹の中に埋まっているので、再度お腹を少し切って、カテーテルをお腹から外に取り出す必要があります。

 

7月16日の10時に入院手続きを行った後、2階の病室に案内されて、病院のパジャマに着替えると、すぐに血液検査・レントゲン検査を受けて、もう11時半には手術室に歩いて行きました。

なにもかもがスピーディーで、びっくりです。

手術室では、見覚えのある手術室の真ん中のベッドに横たわります。

前回程の緊張感はありませんが、局部麻酔とのことでしたので、意識もすべてあるのが、かえってちょっと怖い感じがしました。

執刀医がやってきて、手術が始まりました。15分程度と聞いています。

 

まず、局部麻酔ですが、これがまた物凄く痛い。

思わず体全体が強張りました。メスで切る時には麻酔が効いているので、当然ながら痛くはないのですが、麻酔の痛みは相当なものでしたね。

そして、手術が始まりました。

私の場合、ちょっとカテーテルのカフの部分がお腹から出っ張っていたので、カテーテルを出したら、凹むと思っていたのですが、手術中の医者の会話を聞いていると、どうもそう簡単ではないらしいのです。

「これを治すとなると、大変だな」とか、なんとか会話が聞こえます。

その後で、医者から意外な言葉が出てきました。

 

「ちょっと、起き上がって自分で見てくれますか? これぐらいは出ちゃうんだけど。」って。

手術中に起き上がるって、「えー、そんなのあり?」って思いながら、周りの看護師たちも、あわてて「ちょっと待ってください」といいながら、バタバタと器具やらなんやらを外して、お腹のほうを見えないようにしていた目隠しのカバーも外して、やっと、私は上体を起こすことができました。

そして、お腹を見てみると、やっぱり少し出っ張っています。

前よりはすこしは出っ張りが小さくなったかな?ってぐらいです。

しかし、これを治すとなると大変そうだし、これ以上長く手術を受けたくなかったし、どうせ人前で裸になることもないだろうし、ということで、「まあ、いいか」と思い、「このままでいいです」と回答しました。

そこから先は、すばやく患部を縫って完了です。

トータルで20分位でしょうか。

 

「あ~、終わった~」。

帰りも手術室から歩いて元の病室まで帰ってきました。

その後も、切ったところの痛みは全く感じませんでした。

麻酔が切れたら、また痛みが来るんじゃないかと思っていましたが、全く痛みはなかったですね。

 

これで、ちょっと休むのかなと思っていたら、担当医は、早速透析液を入れるって言うんですね。

カテーテルがキチンと機能するか確認するようです。

 

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腹膜透析を初めてやってみた!感想は?

昼食を食べてから、早速、そのテストをするようです。

14時から、500mlの透析液を入れてみます。

先生がやり方を説明しながら、実際にやってくれます。

 

透析液のチューブと自分のお腹から出ているカテーテルをつなぐのは、「つなぐ」という半自動の機械がやってくれます。

透析液のチューブとお腹のカテーテルを機械にセットすれば、それをつなぐ作業そのものは、自動ですし、その際に紫外線照射による消毒もやってくれるので、安心安全です。

一番菌の混入などのリスクがあるのは、このカテーテルのつなぐ操作なので、ここが自動化されているのは、非常に心強いものです。

また、この「つなぐ」はすべての作業をひとつずつ絵と声で指示してくれるので、初めての人でも簡単にできそうです。

 

さて、透析液とカテーテルをつないで、いよいよ透析液をお腹に入れます。

音もなく静かにゆっくりと入っていきます。

自分のお腹に液が入ってきているという感覚は全くありません。

透析液は2,000ml入りなので、秤のメモリを見ながら500g減ったところで、完了としました。

まず、注液はOKです。

 

次に、すぐに排液処理をします。

これも「つなぐ」の指示にしたがって、やっていきます。

今回は先生が全部やってくれましたが、簡単そうです。

 

そして、いよいよ排液開始です。

出てきました。チョロチョロチョロってかんじです。

自分のお腹から液が出ていくという感覚は全くありませんが、確かに出ています。

 

先生は、これを確認したかったようで、「これで大丈夫」と安心していました。

排液の最後の方では、体を左右に倒したりして、絞り出します。

最後のほうでは、カテーテルがお腹のどこかに当たっているようで、多少痛みを感じます。

とにかく、これで排液もOKです。

 

ひとまず、これで、カテーテルは正しく機能することがわかったわけです。

良かった。良かった。

ということで、透析1日目は無事に終えることができました。

 

まとめ

●カテーテルの取り出し手術は、麻酔が痛い。

●カテーテルを取り出したら、すぐに透析液の注排液をしてみて確認する。

●透析液がお腹に入っていっても実感としてはあまり感じない。

 

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